きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 病気と漢方 カノコソウ 鹿子草で花序の様子を鹿の子絞りに見立ててつけられた。 別名・地方名 ハルオミナエシ、鹿子草 科 名 オミナエシ科/ラテン語の科名 Valerianaceae 学名(植物ラテン名) Valeriana fauriei Briq. 英名 common valerian(セイヨウカノコソウ;V. officinalis) 中国名 纈草 生薬名 吉草根(きっそうこん) 出 典 重訂増補和蘭薬鏡(1830年) 生育場所 山野の日当たりの良い湿地に自生する。 薬用部位と採集時期 根(吉草根)。7~8月ごろ。 調整法 根を切らないように掘り取り、水洗いして乾燥する。 主な成分 α-ピネン、シネオール、p-シメン、ボルネオール、ボルニルーアセタート、ケッシルアルコール、バレラノンなどを含む。 効能・効果 鎮静薬となり、ヒステリー、神経過敏、心臓神経症等に用いる 薬効と使用方法(常用量) 【1】吉草根を1日に3~8g煎じて服用、または粉末をl~2g服用すれば鎮静、鎮痙剤としてヒステリー、ノイローゼ、神経哀弱、神経過敏、精神不安、心臓神経症に効果がある。また不眠症、偏頭痛、めまい、耳鳴り、心悸亢進、疝痛、てんかんに効果がある。 使用上の注意(副作用、相互作用など) 妊婦は服用してはいけない。陽虚気弱の者も使用しないこと。 栽培の必要性と難易度 強い植物なので、気候土質を選ばないが、やや湿気の多い、夏期に冷涼な土地が適する。排水と日当たりの良い土地を選んで植えると良い。9~10月上旬株分けを行って植付け,翌年の5月及び6月の2回中耕を行い、5月上旬花穂を出した時,地上8cmの所から茎を切り,根の肥大を計る。8月下旬に収穫する。これを莚に広げて4~5日間日に当てて乾燥する。 備考(アドバイス) 花が開けば花冠内面の白色と外面の淡紅色が入り交って、鹿の子絞りの如く見えるから、カノコソウという。 応 用 薬用 カノコソウの購入は、お近くの漢方相談薬局・薬店へ。 ページトップへ 傍にある雑草も、薬草かもしれません。 薬草を使ってお悩みの症状を和らげます。