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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  カラスビシャク
 

 カラスビシャクの名はその仏炎包葉の形がひしゃくに似ていることから付けられた。

カラスビシャク   カラスビシャク

別名・地方名 ヘソクリ
科 名 サトイモ科/ラテン語の科名 araceae
学名(植物ラテン名) Pinellia ternata Breitenb.
英名 pinellia
中国名 半夏
生薬名 半夏(はんげ)
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 田畑に自生する。
薬用部位と採集時期 塊茎(半夏)。6~8月。
調整法 塊茎を塩水(2~3%)に入れ、捧でかきまぜて表皮(コルク層)を除き、清水に一昼夜浸した後、天日乾燥する。
主な成分 ホモゲンチジン酸、3,4-ジハイドロキシベンズアルデヒド、エフェドリン、コリンなどを含む
効能・効果 鎮吐、鎮咳、去痰作用を有する。
薬効と使用方法(常用量) 【1】半夏を1日10gに生姜を加え、煎じて服用すれば鎮嘔、去痰、鎮静剤となり、つわりに効果がある。また脚気、慢性胃腸カタル、慢性腎炎に効果がある。

【2】半夏末を飯粒で練って足の土踏まずにはれば、扁桃炎、のどのはれ、口唇のあれに効果がある。靴ずれには患部にはれば効果がある。また半夏末を水で練って頭にはれば、毛生薬となる。切り傷の出血には粉末を塗布すると効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 出血または血液疾患がある場合は禁忌。妊婦も服用を避ける。半夏は生姜、大棗、甘草などとともに使用すること。
薬食健康法 有毒植物なので食べてはいけない。食べると喉がただれ、呼吸困難になる。
栽培の必要性と難易度 葉柄の中ほどや小葉の基部にあるむかご(塊茎)や種子を植える。掘り取ることを考えて、寒冷紗などをあらかじめ下層に埋めておき、その上で密植栽培をすれば、採取が容易となる。
備考(アドバイス) 有毒植物なので使用には注意を要するので、必ず生姜、乾姜、大棗、甘草などと共に用いるようにする。
解説(トピックス) 半夏を噛むと起こるのどの刺激作用とえぐみはその成分の3,4-ジハイドロキシベンズアルデヒドだとされている。
応 用 薬用
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