きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 病気と漢方 カワラヨモギ 原野、路傍に自生する。 別名・地方名 ネズミヨモギ、ハマヨモギ 科 名 キク科/ラテン語の科名 Compositae 学名(植物ラテン名) Artemisia capillaris Thunb. 英名 capillary artemisia 中国名 茵陳、茵陳蒿、綿茵陳 生薬名 茵陳蒿(いんちんこう)、綿茵陳 出 典 神農本草経(217年) 生育場所 原野、路傍に自生する。 薬用部位と採集時期 花穂(茵陳蒿)。8~9月ごろ。葉(綿茵陳)。早春。 調整法 花の咲いているころから、果実が未だ脱落しないうちに花穂を採集し、乾燥する。若葉は採集し、乾燥する。 主な成分 スコパロン(6,7-ジメトキシ-クマリン)、クロロゲン酸、カフェー酸、β-ピネン、カピリン、カピロン、カピラリンなどを含む 有効成分 スコパロンには利胆作用があり、精油成分には抗カビ、駆虫、利胆作用がある。 効能・効果 肝炎、黄疸、蕁麻疹、浮腫に用いる 用法・用量 1日3~15g 薬効と使用方法(常用量) 【1】茵陳蒿、綿茵陳を1日に10~20g煎じて服用すれば利胆剤として黄疸に効果がある。また消炎、利尿、解熱、去痰剤として肝硬変その他の肝臓疾患、胆石、胆嚢炎、膀胱炎、尿毒症、浮腫、高血圧、胃痙攣、じんま疹などに効果がある。煎液を口に含んでいると□内炎に効果がある。 【2】浴湯料とすれば皮膚のかゆみに効果がある。 使用上の注意(副作用、相互作用など) 吐き気、腹部の膨張、めまいを起こすことがある。妊娠中は使用しない。 栽培の必要性と難易度 挿し木(芽)による繁殖が可能 解説(トピックス) 茵陳蒿湯は茵陳蒿に山梔子と大黄が組み合わされているが、茵陳蒿の効果を下剤の作用で強烈にした薬方です 応 用 薬用・浴用 カワラヨモギの購入は、お近くの漢方相談薬局・薬店へ。 ページトップへ 傍にある雑草も、薬草かもしれません。 薬草を使ってお悩みの症状を和らげます。