漢方を知る

きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。

病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  キキョウ
 

 日当たりの良い山野に自生するが、観賞用として広く庭に植えられる。

キキョウ   キキョウ

別名・地方名 梗草、ヒトエグサ、オカトトキ
科 名 キキョウ科/ラテン語の科名 Campanulaceae
学名(植物ラテン名) Platycodon grandiflorum A. DC.
英名 balloon flower
中国名 桔梗
生薬名 桔梗根
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 日当たりの良い山野に自生するが、観賞用として広く庭に植えられる。
薬用部位と採集時期 根(桔梗根)。6~7月または10月~翌年3月。
調整法 3~5年目のものの根を6~7月に採集したものは、根の皮、茎を採り、3日間水に浸し、さらに米のとぎ汁に一昼夜浸した後、水洗いして天日乾燥する[晒(さらし)桔梗]。10月~翌年3月に採集のものは水洗いし、そのまま乾燥する[生干(しょうぼし)]。
主な成分 プラチコジンA,C,D,D2,D3、ポリガラシンD,D2、フィトステロール、α-スピナステロール、ポリガラ酸、プラチコジゲニン、ベツリン、イヌリンなどを含む
効能・効果 鎮咳、去痰、鎮静、鎮痛、解熱作用があり、気管支炎、咽喉痛に効果がある
用法・用量 1日3~6g
薬効と使用方法(常用量) 【1】桔梗を1日3~10g服用すれば咽喉痛に効果がある。また排膿、鎮痛、去痰、解熱、強壮剤として風邪、気管支炎、喘息、扁桃腺炎、鼻づまり、肺結核、肋膜炎、胸痛、骨膜炎、化膿症に効果がある。

【2】生葉茎汁をウルシかぶれに塗布すると効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 喀血のある者、結核には禁忌。消化性潰瘍には慎重に使用する。
薬食健康法 キキョウの若芽や若茎の先端の柔らかいところを、生のままテンプラ、炒め物とするほか、茹でて水に晒し、ゴマ和え、酢味噌和えとする。また根はササガケとし、水に良く晒してキンピラ風にする。
碧紫色の花は、天ぷらに。

薬酒
花を摘み、乳汁をふきとり、3倍量のホワイトリカーに漬けると、2~3時間で、澄んだ淡青紫色に仕上がる。色の美しい1~2週間の内に飲みきるように。
栽培の必要性と難易度 秋または春(3月下旬から4月上旬)に排水の良い土地に播種する。タネがかくれるぐらいに薄く土をかける。その上から焼きモミガラなどをかぶせて、乾操を防ぐ。2年目の6月ごろに収穫する。3年以上育てて収穫するときは、切り花として使わないならば、つぼみが出たら切りとる。
応 用 薬用・酒用・観賞用
  ページトップへ ページトップへ

◎薬草別検索
  傍にある雑草も、薬草かもしれません。
◎症状別検索
  薬草を使ってお悩みの症状を和らげます。

TOP