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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  クコ
 

 堤防、路傍に自生するが、庭にも植えられる。

クコ   クコ

別名・地方名 枸棘
科 名 ナス科/ラテン語の科名 Solanaceae
学名(植物ラテン名) Lycium chinense Mill.
英名 lycium, matrimony vine, wolfberry, chinese wolfberry, chinese matrimony-vine
中国名 枸杞子、枸杞葉、地骨皮
生薬名 枸杞子(くこし)、枸杞葉、地骨皮(じこっぴ)。
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 堤防、路傍に自生するが、庭にも植えられる。
薬用部位と採集時期 果実(枸杞子)は秋、枝葉(枸杞葉)は年中。根皮(地骨皮)は秋。
調整法 果実、枝葉は採集し、乾燥する。根は採集し、水洗後皮をはぎ、乾燥する。
主な成分 根皮にはケイ皮酸、β-シトステロール、リノール酸、リノレン酸、ベタイン、ケイヒ酸、果実にはカロチン、ビタミンB1,B2、ニコチン酸、ゼアキサンチン、ベタインなどを、葉にはベタイン、ルチン、ビタミンB1,B2,Cなどを含む
効能・効果 血糖低下作用、降圧、解熱、強壮作用があり肝臓障害予防に用いられる。
用法・用量 1日9~15g
薬効と使用方法(常用量) 【1】果実、枝葉、根皮を煎じて服用または果実酒を服用すると解熱、強壮、強精剤として、また不眠、口内炎、肺結核、咳、腎臓病、淋病、糖尿病、陰萎、不感症、神経痛、リウマチ、血圧異常、動脈硬化症、寝汗、肝臓病、胃腸病、便秘に効果がある。また煎液は髪のくせ治しに効果がある。

【2】葉の煎液または果実汁で洗うと目の充血に効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 妊娠中は服用を控える(使用しない)。
薬食健康法 クコの葉や果実にはほとんどアクが無く食べやすい。
春から初夏にかけて、軟らかい新芽の先や、若葉を摘む。暖地では冬も食べることができ、生のまま、油炒めか、天ぷらにする。また、塩ゆでして、冷水にしばらくさらし、かたくしぼって刻み、炊きあがった塩味のご飯にまぜ入れて、クコ飯を味わう。更に若芽はおしたし、和え物、汁のみ、油炒め、玉子綴じなどとする。辛子あえ、佃煮もいい。老葉はクコ茶とする。

枸杞茶
若葉を摘み、日光乾燥し、鍋か焙烙(ほうろく)で炒り、煎じて、クコ茶を飲む。

枸杞酒
摘みたての果実か、乾燥果実を、2~3倍量のホワイト・リカーに漬け、果実を1~2ヵ月で引き上げる。更に6~8ヵ月熟成させると、赤みを帯びた淡黄色、橙黄色などの拘杷酒となる。

栽培の必要性と難易度 繁殖力が強いので、挿し木(春~秋)で簡単に増やすことができる。日陰で十分に灌水すると2週間程度で発根する。株分けでもよく発芽する。
備考(アドバイス) 寧夏特産のクコはハルミフォリウムLycium barbarum L.で甘く種子が小さいので干しぶどうの変わりに菓子に使える。
応 用 薬用・食用・茶用
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