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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  サフラン
 

 薬用を目的に花壇や畑で栽培する。

サフラン   サフラン

別名・地方名 泊芙蘭
科 名 アヤメ科/ラテン語の科名 Iridaceae
学名(植物ラテン名) Crocus sativus Linn.
英名 saffron, Spanish saffron, true saffron, saffron crocus
中国名 藏紅花、番紅花
生薬名 蕃紅花(ばんこうか)
出 典 本草綱目(1578年)
生育場所 薬用を目的に花壇や畑で栽培する。
薬用部位と採集時期 雌蕊。10月下旬~11月中旬の開花した日の早朝。
調整法 雌蕊を花柱分岐点の少し下より摘み採り、速やかに乾燥する(蕃紅花)。乾燥の方法はストーブなどを用い30~60℃の温度で3~4時間行う。
主な成分 花にはクロシン、クロセチンジメチルエステル、ピクロクロシン、サフラナールなどを含む
効能・効果 鎮静、鎮痛、通経剤として生理痛、月経不順、風邪などに用いる。
用法・用量 1日0.1~1.5g
薬効と使用方法(常用量) 【1】蕃紅花を1日0.1~1.5g(通常10本ぐらいを用いるが多いほど良い)浸剤として服用すれば芳香性健胃、強壮、鎮静、鎮痙、鎮痛、通経剤として生理不順、生理痛、月経困難、無月経、血の道、更年期障害などの婦人病、ヒステリー、各種の神経痛および頭痛、めまい、風邪、喘息、百日咳、吐血、冷え性、貧血などに効果がある。球根や葉をしばしば煎じて服用してもよい。

【2】焼酎、ブドウ酒、ウオッカにサフランと氷砂糖を入れたサフラン酒には、食欲増進作用があるといわれている。

【3】蕃紅花は多量に使用すると麻酔効果があるので、ペースト状にして、打身、捻挫、化膿、リウマチ、神経痛の痛みに貼る。
使用上の注意(相互作用など)   妊婦は服用してはいけない。
副作用 通常の摂取量ではまたは1日1.5g以下の治療目的の用量では問題がないが、5.0gの摂取では重篤な副作用が起き、約20.0gで致死的な副作用となる
薬食健康法 サフランライスなど、色付けに使う。
栽培の必要性と難易度 強健な植物で、9月下旬から10月上旬に、浅い木箱にすき間なく球根を並べ、室内に置き、1球から数個の花が咲くので採集する。水も肥料も必要ない。
花が終わり、葉が伸びると、l球を10cm間隔に5~6cmの深さに植える。翌年4月から5月に葉が枯れている球根を掘り取り、風通しの良い場所に置く。
花が咲いて受粉したメシベは、乾燥すれば色が黒みをおびるので、開花直後の花粉の付いていない早朝に採集する。水耕栽培も可能である。
連作は避け、球茎腐敗病の予防のため植え付け前に殺菌剤で浸漬処理するとよい。30gの雌蕊を集めるには花が4500輪必要。
備考(アドバイス) 薬酒の香料および食品の香味、着色料として賞用される。
応 用 薬用・食用
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