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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  サルトリイバラ
 

 サルトリイバラは猿捕りイバラで猿が引っ掛かるの意味。

サルトリイバラ   サルトリイバラ

別名・地方名 マンジュバ、サルカキイバラ
科 名 ユリ科/ラテン語の科名 Liliaceae
学名(植物ラテン名) Smilax china Linn.
英名 greenbrier, catbrier
中国名 ばっかつ
生薬名 ばっかつ、和山帰来、土茯苓
出 典 新修本草(659年)
生育場所 至る所の山野に自生する。
薬用部位と採集時期 根茎。10~翌年2月。
調整法 根茎を掘り、茎、ひげ根を取り去り、水洗いしてそのまま、または薄い輪切りとして天日乾燥する。
主な成分 スミラックスサポニンA,B,C、スミラシン、タンニンなどを含む。
効能・効果 解毒、消炎、利尿剤となり、腫れ物、出来物、ニキビ、浮腫などに用いる。
用法・用量 9~15g
薬効と使用方法(常用量) 【1】根茎を1日に15~20g煎じて服用すれば発汗、利尿、止瀉、解毒、駆梅剤として糖尿病、膀胱炎、膀胱カタル、尿道炎、尿毒症、腎臓病、心臓病、尿意頻数、夜尿症、関節痛、腰痛、神経痛、リウマチ、梅毒、るいれき、胎毒、腫物、下痢、こしけ、かぜに効果がある。また茎葉を1日に30g煎じて服用しても効果がある。

【2】葉を茶代用とすれば諸毒を去る。葉を煎じて服用すれば風邪に効果がある。

【3】赤い果実を食べるか煎じて服用(5g)すれば百日咳、病的な口渇に効果がある。

【4】赤い果実を黒焼き末とし、ゴマ油で練ってはれば腫物に効果がある。
薬食健康法 若葉、若芽を摘み、熱湯でゆでて、冷水にとり、おひたしにして食べる。

茶代用
若芽を蒸して、乾燥し、茶の代用とする。

薬酒
秋の赤い果実を3倍量のホワイトリカーに漬けると、ややオレンジ色をおびたリキュールができる。
栽培の必要性と難易度 苗による栽培は、秋10月下句~11月中旬にかけて果実が紅く熟したものを採種し、果肉を水で洗い流し、種実を育苗箱に点播し、苗を育てる。翌春から初夏にかけ、本葉2~3枚の時に畑に定植する。株分け栽培は、秋~春にかけ、つる、根をいためないように株分けし、畑に植え込む。
備考(アドバイス) 西日本では、カシワの葉の代わりに餅を包む。
応 用 薬用・食用・茶用
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