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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  シソ
 

 漢名の紫蘇の蘇は気をめぐらし、血を和し、よみがえるの意味で、表裏とも紫色であることから付けられた。

シソ   シソ

別名・地方名 蘇、水蘇、香蘇、山魚蘇
科 名 シソ科/ラテン語の科名 Labiatae
学名(植物ラテン名) Perilla frutescens Britton var. acuta Kudo
英名 perilla
中国名 紫蘇葉、紫蘇子。
生薬名 紫蘇葉、紫蘇子。
出 典 名医別録(502年)
生育場所 畑で栽培される。
薬用部位と採集時期 葉(紫蘇葉)は8月。種子(紫蘇子)は10~11月。
調整法 葉は採集後、陰干しとする。種子は天日乾燥する。
主な成分 ペリラルアルデヒド、L-リモネン、α-ピネン、ペリラケトン、ミリスチンなどを含む
効能・効果 発汗、解熱、鎮咳、鎮痛剤として気管支炎、風邪などに用いる。
薬効と使用方法(常用量) 【1】紫蘇子、紫蘇葉をl 日に5~10g、煎じて服用すれば芳香性健胃、鎮咳、去痰、鎮痛、利尿、解毒剤として食欲不振、胃痙攣、胃カタル、魚の中毒に効果がある。

【2】煎液でうがいをすれば口内炎、口臭、咽喉炎に効果がある。

【3】紫蘇葉の乾燥粉末を切り傷に振り掛ければ効果がある。また紫蘇の葉の乾燥粉末を御飯に振り掛けて食べると血液の循環をよくし、頭の疲れを取り、イライラをしずめる。

【4】葉を煎じて服用、あるいは生葉汁を服用すれば発汗、解熱剤となり、また精神不安、気管支炎、神経過敏症、血管強化、鳥・獣肉の中毒に効果がある。さらに紫蘇葉を茶代用とすれば健胃、喘息、痔、脚気に効果がある。

【5】紫蘇子を煎じて服用すれば子宮出血、こしけ、尿閉(小便が出ない)に効果ある。

【6】紫蘇葉を酒の中に入れて沸かして飲むと脳貧血に効果がある。また花穂が結実したころ、茎を花穂と葉を5~6枚付けて採集し、焼酎漬けとしたものは神経痛、腰痛(いずれもアオジソ)、貧血、健胃整腸(いずれもアカジソ)に効果がある。

【7】茎葉を浴湯料として用いればリウマチ、打撲による痛みに効果がある。
薬食健康法 紫蘇を常食すれば、血液をサラサラにしてくれ、アレルギー性症状を軽快し、抗炎、制菌などの作用で胃腸も丈夫にする。
独特の香りはペリラアルデヒド(精油成分)で、この成分には防腐作用があり、食中毒の予防に効果的。刺し身にシソを添えて食べれば生臭みの緩和とともに食中毒予防効果もある。また、香りが食欲をそそるので、刻んだしそを加えると、減塩料理にうまみが出る。

シソジュースの作り方
【1】青ジソ200gを水2000mlで十分に煮出す。
【2】赤ジソ10~20gを加え、適当な色となるまで炊く。色が濃すぎない方が美味しそうに見える。淡いピンク色程度の色が好まれる。
【3】濾液にクエン酸20g及び砂糖200~250gを加えて溶かす。
【4】茶濾しで濾して容器に入れ、冷蔵庫で冷やし、服用する。
暑気よけ(暑さ防止) に効果がある。
栽培の必要性と難易度 3月下句から4月に播種する。一度栽培すれば次の年からは種子が落ちて自然に生える。
備考(アドバイス) 類似のアオジソも同様に用いる。
解説(トピックス) イノシシの通り道にシソの木を植えると、イノシシが道を変えるという。
応 用 薬用・食用
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