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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  シャクヤク
 

 観賞用として庭で栽培される。

シャクヤク   シャクヤク

別名・地方名 可離、吐錦、エビスグスリ
科 名 キンポウゲ科/ラテン語の科名 Ranunculaceae
学名(植物ラテン名) Paeonia lactiflora Pall.
英名 European peony, peony, piney, peony root
中国名 赤芍薬、白芍薬、木芍薬
生薬名 芍薬
出 典 神農本草経(217年)
生育場所 観賞用として庭で栽培される。
薬用部位と採集時期 根(芍薬)。9~11月。
調整法 根を採集し、乾燥(赤芍薬、赤芍)、またはコルク皮を削って乾燥(白芍薬)、またはコルク皮を削った後、熱湯に5分間くらい浸して乾燥(真芍)する。
主な成分 ペオニフロリン、アルビフロリン、オキシペオニフロリン、ベンゾイルペオニフロリン、安息香酸、ガロタンニン等を含む
有効成分 ペオニフロリンには鎮痛、鎮静、抗炎症、抗ストレス潰瘍、血圧降下、血管拡張、平滑筋弛緩作用などが報告されている。安息香酸には局所刺激、防腐、弱い呼吸中枢麻痺、去痰作用などが知られている。
効能・効果 収斂、緩和、腹痛、頭痛、婦人病など
用法・用量 1日4~9g
薬効と使用方法(常用量) 【1】芍薬をそのまま、または酢に浸した後、乾燥し、根が色づくまで炒り、粉末として服用(酒で服用するとさらに効がある)すると鎮静、順血(血のめぐりをよくする)、利尿作用があり、こしけ、腰痛、身体下腹部の疼痛その他婦人病一般に用いる。

【2】芍薬を1日6~18g煎じて服用すれば収れん、緩和、鎮痛、鎮痙、浄血、利尿剤として胃痛、胃痙攣、腸カタル、腹痛、下痢、腰痛、月経痛、神経痛、リウマチ、筋肉のひきつれや痛み、頭痛、肩こり、めまいに効果がある。

【3】芍薬5gに甘草3gを加えて煎服すれば腹痛、下痢、筋肉がひきつれて痛むもの、肋膜炎、糖尿病に効果がある。

【4】花弁を陰干後、粉末としたものに、おろし生姜、砂糖を加えて服用すると風邪に効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など) 適切に使用する場合は安全に摂取する事が出きる。
栽培の必要性と難易度 日当たり、風通し、水はけがよくて、しかもある程度湿り気のある肥えた土地が適する。前もって石灰をすき込み、土壌を中性にしておく。鉢植えは直径30cm以上の大きな鉢を使用すること。植え付けは 10月が適期。直径と深さが30~40cmの植え穴を掘り、腐葉土、油かす、骨粉などの元肥を入れて、底の土とよく混ぜる。肥料が根にふれないよう、土を少し埋め戻した上に苗を置き、芽の上に土が4~5cmかぶさるように植える。何株も植える時は株間を70cm前後あける。
栽培は容易で、植え付けてから4~5年目の秋に掘りあげる。
応 用 薬用
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