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病気と漢方

民間薬で病気を治そう ~昔から使われてきた薬草で、病気知らずの元気な体。~

 
  ツルドクダミ
 

 山野、石垣に自生する。

ツルドクダミ   ツルドクダミ

別名・地方名 地精、赤葛、全香草、交藤、夜合
科 名 タデ科/ラテン語の科名 Polygonaceae
学名(植物ラテン名) Polygonum multiflorumThunb.
英名 fo-ti, Chinese knotwood
中国名 夜交藤、首烏藤
生薬名 何首烏(かしゆう)、夜交藤
出 典 開宝本草(973年)
生育場所 山野、石垣に自生する。
薬用部位と採集時期 塊状根(何首烏)。9~10月。蔓(夜交藤)。秋。
調整法 塊状根の外皮を痛めない様に注意しながら水洗いし、ひげ根をむしり取り、何日も天日乾燥する。または蒸して乾燥する。蔓は50~70cmに揃えて束ね、天日乾燥する。葉や細い蔓は入れても良いが、商品とする場合は除く。
主な成分 茎にはアントラキノン類のエモジン、クリソファノール、レインのほかリポルロテイン、レシチン等を含む。
有効成分 クリソファノールには腸管の運動を促進させる作用がある。
効能・効果 緩下、生長、強壮剤となり、便秘、慢性胃腸炎、腰膝痛などに使用する
用法・用量 1日10~20g
薬効と使用方法(常用量) 【1】何首烏を1日10~20g煎じて服用または粉末として1回2~5gを服用するか、何首鳥酒(生根を酒に漬けたものが乾燥根を酒に漬けたものより効果が強い)を服用すれば緩下、健胃、整腸、滋養、強壮、強精剤として老人、病後に用いる。また癰疽(ようそ)、るいれき、肺結核等の肺の疾患、肝臓病、腎虚、腰痛、冷え症、不妊症、寝汗、中風、慢性腸炎に効果がある。また葉、何首烏を茶代用としても効果がある。

【2】茎を1日6~12g煎じて服用すれば精神安定作用があり、不眠、肺疾患、身体疼痛、ルイレキ、疲労倦怠感等に効果がある。浴湯料とすれば皮膚の痒みに効果がある。
使用上の注意(副作用、相互作用など)   下痢がある場合は禁忌。加工された根と茎は胃の障害、生の根は緩下を起こす事がある。
薬食健康法 天ぷら、お浸しなどにして食べられる。茎葉の粉末に小麦粉を混ぜて煎餅のように焼いて食べるのもよい。
栽培の必要性と難易度 蔓を挿せば苗を得ることが出来る。また、早春か秋に塊根を植え付ける。
応 用 薬用・食用・酒用
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