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深呼吸は、呼吸器を鍛えるのにもっとも手軽で有効な方法

深呼吸は、呼吸器を鍛えるのにもっとも手軽で有効な方法 秋分日の9月23日で昼夜が半分となり、夜がどんどん長くなってきます。
容平とは形を平ずる時期に入ったのですが、同時に、患者さんからは突発性難聴や突発性浮腫、軽いものでは朝方の鼻粘膜浮腫からの鼻炎、寝冷えからの四十肩で首が曲がらない、腹痛と下痢など、ようやく涼しくなったのに、秋に適応できずに体に問題が生じます。

秋はまた粛降を主るで引き締めてより根の冬の腎に繋いでいきます。これを肺金が促します。
この時期に植木バサミ(肺金)で夏にボウボウに茂った木々(肝木)を適度に切り取って冬の寒気にできるだけ、身をさらさないようにしていく準備時期なのです。これら肺気が弱いと、横隔膜の上下で肺の魄気と肝の魂気が攻めぎあい、肝鬱で胸脇部位が張ってきてさらに肝鬱かた化火して肺気が降りなくなり喘息や気逆から発汗や眩暈や耳鳴り、上気不眠などを起してきます。


秋の肺気の粛降が肝鬱気滞により妨げられる

現在の三面記事の「切れる」暴力的事件が増えたり、神経不安を訴える日本人が増えてきたのも、身体労働をして肺をあまりつかわない生活も一因があるでしょう。
胸脇部に気鬱による気結には柴胡という薬草で通気します。水の偏在による痰結には半夏という薬草で化痰します。肺に火結したものは黄ゴンという薬草を用いて降火させます。さらに気逆したものを斂気するに酸味の五味子や烏梅を使います。

秋は手足を動かして運動して、深く呼吸して肺に秋の気配をしっかり入れよう

とは、とを組み合わせ、収穫した禾を日光で乾かす意を寓したもの。
秋には作物を刈り取って、ぐっと束ねてしまいこみ、また刈り入れた作物は乾かして収縮させる。そんな意味があります。
夏場に冷たいものを多く摂り、それによって流れる血が鬱血している人は、秋になると、この問題がより大きくクローズアップされ諸症状とつながります。
秋は手足を動かして運動して、肺に秋の気配をしっかり入れよう。 寒くなると古傷が痛むとか、血圧が上がるとか、ぎっくり腰を起すとかは、こういった問題が絡んでいるのです。

脈診では元来から脈が弦脈や硬い脈の人は、この温度変化に、柔軟に対応する脈幅に遊びが少ないため、突発的な急迫症状を起しやすい人で要注意です。
現代人は足を使わない生活が多いので、頭は情報化時代で耳にはヘッドホン、目は携帯電話に釘付けで、運動して肺を使わない生活は秋に気が下がらず逆気となり、頭に血がのぼりやすくなります。夏の心の液である汗から、冬の腎の小便へつないでいくために秋はあるのです。

小田和正さんの音楽にある
♪冬と夏の間に春を置きました、だから春は中途半端なのです♪
は間違っています。
だから、春も秋も陰陽に大局の準備期間として重要な時期なのです。

店主からヒトコト

季節の変わり目に上手く対応しきれなかった体の不調には、季節にあった人間らしい生活と漢方薬が効くと私は思っています。
今すぐ生活を変える事は難しいと思いますが、昼間はまだ暑くても薄着しすぎず、秋の味覚をゆっくり温かくして味わい、秋のスポーツを楽しむ。まずは、そんな些細なところからはじめてみましょう。
漢方薬は、今のあなたに足りない部分を補い、余っているもの、滞っているものを取り除く作用があります。一人一人違う漢方薬が処方されますので、あなたにぴったりなお薬を飲んでいただける事でしょう。是非、漢方相談薬局・薬店へご来店ください。

先生の紹介

プロフィール 前田 康男 先生命門堂漢方薬局
前田 康男 先生
(マエダ ヤスオ)

略歴

  • 命門堂漢方薬局 薬剤師・鍼灸師・臨床検査技師
  • 岐阜薬科大学卒業。
  • 関西鍼灸柔整専門学校針灸科卒。


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