元々汗かきで、動くと汗が噴き出すという方。やや肥満気味。
顔、背中が特にひどく、汗で髪の毛もべたべたになる。
また、緊張すると、これまた汗が噴き出す。
最近、暑いせいか、汗が特にひどく仕事に支障が出て困るとの事。
更年期にさしかかっているのも影響しているかもしれない。

だからといって、口も咽喉も乾かず、水分摂取も多いとは思わない。
便通は普通で尿も特に問題なし。
動悸や息切れもない。
精神科か心療内科に行こうかと思うほどイライラが強い。
ストレスはある事はある。
暑がりでのぼせ症、緊張しやすいタイプ。
腹診:鳩尾に少し痞える感じ、胸脇苦満なし。瘀血傾向はない。腎悸なし。
脈診:数脈・腎肺虚
舌診:少し白苔・湿潤はあるが歯列痕はない。

そこで、気がのぼりやすい方と考えて、気を下げる漢方を服用してもらった。
すると、見事にイライラが全く消失して、もはや精神科とかに行こうとは思わない
ただ、汗は治まらないという。
そこで、頭にある百会というツボを中心に刺激を加えると気持ち良く
あっという間に汗がひいてきた。

これにより、漢方と自律神経調整コースの針治療を併用することにした。

うまくいきそうです。良かった。良かった。

       

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肝硬変=不治の病。
そういう認識は定着していることでしょう。
確かに、肝硬変になってしまっている部位は
いわば「終わっている」部位で、良くなる事はありません。

しかし、肝硬変の人でも、
「生き残っている」部位を大切にすることで
何とか肝臓の仕事ができるように保ちつつ
寿命を延ばす事が出来ると思っています。

肝硬変で腹水のあるような人でも、
10年以上 生き延びることを目指したい。そう思っています。

もちろん、病院の治療や食事制限、無理をしない など
良かれと思う事はした上で、
漢方薬を症状に合わせて服用していきます。

「水毒」のある人はそのような処方を
「瘀血」のある人はそのような処方を
「元気」の低下のある人にはそのような処方を考えつつ
補肝・補腎、血管の強化を考えていきます。
漢方で何とかなるケースもあると思っています。


 

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10年くらい前に右の腰椎ヘルニアの手術をした方。
今回、また右の腰から足にかけて痛みとしびれが出たという。

まず病院受診。
MRIでは何もなくブロック注射をしてもらったが全く効かず、
以前、左腰痛で針治療を受けて良くなった事を思い出して来院してくださった。

診ると、足に力は入るが、足、特に甲に痛みがきつく、痺れもある。
湿布は全く効かないどころか却って痛くなるという。

定年退職したが、二度の務めの就職先が決まっていて
その出社日に間に合わしたいと。

期限を切られると難しいものだけど、
何とか間に合うよう最善を尽くしますということに。

一回目、いつものように丁寧に診ていく。
右の脊柱近くと臀部、足の脛に鋭敏なポイント発見。
ここに治療を施して経過観察。

5日後、二回目、かなりマシになっているがまだまだ不完全。
痛みレベルは10→5.
同様に治療する。

さらに三回目、前回までより上位脊柱の脇にポイント発見。
これが効いた!
治療直後から「楽です」。

かくして、第二の就職に間に合った。
良かった良かった。

   

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最近良く聞く「傾聴」
患者さんの声に耳を傾けて「良く聴く」事が大切なのだと。
質問攻めせず、回答もせず、ひたすら耳を傾ける。

確かにこれで、スッと楽になる人もいるでしょう。
「吐いたら楽」になるパターン。

しかし、うつ状態にある人では、
頭が回らないから決断力が鈍っています。
もしかしたら間違った判断をするかもしれない。
また、決断するのにエネルギーを使って消耗する。
うつ状態で大きな事を決めてはいけない理由です。

こんな時は、決断を先延ばしするのが常道なのですが、
時に「決めてあげる」ことが必要になる事もあります。

方向性を示し「決めてあげる」事で、
スッと楽になる事もあります。

「カウンセリングに行っても、聞いてくれるだけで、何にも解決にならない。
でも、こちらではちゃんと答えてくれるので。。。」

そう言ってくださる方もいます。
もちろん、大事の方向性を示すというのはNGですが、
迷っている事に関して回答してあげるのも「救い」になるのです。


     

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不安がりな人は多い事でしょう。
程度の差はいろいろでしょうが、
基本的に、「不安がり」は「体質」です。
つまり、遺伝なのです。
したがって、この遺伝的な部分はどうしようもありません。

しかしながら、
不安がり体質を軽くすることはできます。
チョッとしたことで不安で仕方ないようになってしまう方
そんな方には、必ず内在するストレスや自信のなさがあります。

ストレスの大小は不安がりの大小に連動します。
自信の無さも同じです。

いろいろな経験を積んで「やれる」「大丈夫」という貯金をして
自信をつけることで不安がりは随分と軽減します。
そして、自分にあったストレス軽減方法を見つけること。

これらの手伝いを漢方薬、針治療、面接でしていくとうまくいく事も多いと実感します。
不安がりからの脱出!やってみましょう。

           

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