日本人は「痔」の人が多いとよく言われますが、
手術しないといけないレベルを除いて
いろいろなタイプの痔には漢方がよく反応します。

もともと「切れ痔」のある方。
最近は何もなかったけど、冷えや疲れなどが溜まって
久々に「大出血」との事。

「大出血」・・・痔出血の場合、本当はそうでもないのに便器が真っ赤になるので
        ものすごい出血と本人は感じている事が多いものです。

こんな時、決まって、冷えを治し血流を改善し止血作用のある処方をベースにすると
極めて有効であります。その方も、見事3日で!
あとは、必要ならば平素の漢方を。。。

   

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患者さんが訴える症状や薬を服用しての「副作用」などは、
世間一般の医学常識からかけ離れれいる事もしばしばあります。
患者さんの言葉もまた理解しがたい独自の表現もあります。

例えば、

「足首が痛くなると、右の胆嚢の下が痛くなる」という方。
病院でそう訴えると
「それとこれとは別!」とバッサリ。
しかし、この方は何らかの関連性を感じておられる。
まずは、この事に耳を傾け、なぜそう感じているのか
医学的に証明できる関連性がないか共に考えていく姿勢が大事だと思います。
そのなかでご本人も納得いく治療や薬を選択すべきだと。

病院で、「この薬を飲むと眠くなります」と言ったけど、
「そんなはずない」とバッサリ言われた方。
私;「確かに、従来の薬と比べると改良されて眠気を起こす可能性は
グッと減っていますが十人十色、奈良漬で酔っぱらう人もいるのと同じで、
その薬に感受性の強い人はそうなることは充分考えられます。
一度、服薬量を減らして服用してみる提案を主治医にされたらどうですか、
    効果の不足分は漢方で補いますから」と。

すると、その方は「はじめてわかってもらえた!」と感激。
誰のための医療かと言えば、患者さんのために決まっています。
患者さんより医学的な事を良く勉強している我々が、
患者さんの立場に立って、いろいろ考えより良い医療治療を提案し
アドバイスをして最終判断を共に考えていく。

そんなあり方で行きたいと思います。

 

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「がん」や難病にかかっておられる方、
なかなかうまくいかない精神疾患の方やその家族。

ネット検索すると出てくる出てくる情報の山。
まさに玉石混交!

その中でも、悪質な「儲かれば、後は知らん!」みたいなものもあることでしょう。

ある方がポツリ、
「人の弱みに付け込んで商売にする人もいるんですよね。」
ひどい話です、確かに。

そう言われないよう誠心誠意、まじめに対応したいと
改めて、そう思います。


 

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思い出深い症例を。。。

アトピー性皮膚炎で幼い頃よりサポートさせていただいていた方。
しばらく調子が良くて遠のいていたけど、
勉強や何やかやでストレスが溜まり急速に悪化してお越しになった。
ご両親と本人が車で何時間かかけて来てくださる道中、
ずっと皮膚をポリポリ掻いていました」と母。
よほどストレスが溜まり痒かったのでしょう。

到着後、ご両親よりも本人の話に耳を傾け
理解を示すことに注力し、
徹底的に「本人の味方」になってあげて話をした。

漢方薬は皮膚に潤いをつける事を期待した処方とし
粉が噴いたような皮膚に対応した。

一カ月後、見事にきれいになった皮膚!
「先生のところから帰りの車の中で、ほとんどポリポリ掻いていませんでした」と母。

漢方も効いたのだろうけど、
病は気から・・・だなあって思った瞬間でした。

ストレス除去は大事ですが、なかなか難しい。
そこで、そのストレスにさらされた人に対して
理解を示し、味方になって、アドバイスするのでなく、
ただ、大きく包み込むようにしてあげる。
いわば、母の胎内でいる赤ちゃんの気分をとでも言いましょうか
母のトントン とでも言いましょうか。

そんな気でサポートする事が肝要ではないかと思います。

     

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長い間、東洋医学をやっていると、忘れられない症例に出合う事もあります。

今から、何年も前になりますが、
縁があって、遠方の方の健康サポートをさせて頂いていました。
その方は難しい状態であったにもかかわらず、
病院の治療プラスこちらのサポートで、うまく乗り切り健康を手にされました。
その実績を信頼されて、
現代医学では決め手のない
「ただ死を待つだけ」の難病にかかっておられる方を紹介されました。

とある大病院に入院してはいるものの、病院では施しようもなく
呼吸の管理や栄養の管理といったことぐらいで積極的な治療はできないで居ました。
食事もままならないこの方、胃ろうをして栄養剤をという希望のない入院生活でした。

そこで、その前述の方が、思い切って
担当医師に「知っている漢方の先生に処方してもらいたい」と相談し、
その医師も、提案を受け入れ、
前代未聞の 薬局漢方が、
大病院の入院患者さんの胃ろうのチューブを通して投与されるという試みが始まったのです。
それは、大病院のプライドを大きく傷つけたに違いないのですが、
受け入れてくれた医師団の度量の大きさに感謝でした。

私も「何とか助けてあげたい」「私を信頼してくれた方に報いたい」その一心でした。
結果として、延命効果は認められたようにも思うのですが、残念な結果に終わってしまいました。

しかしながら、命がかかった時に、私を信頼してくれた事、大病院が全面協力してくれた事
この事に関しては、感謝しつつ、自分が必要とされている医療人なのだと感じ、
これからも精進しようと決意させてくれた忘れられない症例です。

これからも、希望される結果を手にされるまで、サポートしていきたいと思います。

   

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