70代の女性、1年半前から季節折々の不調に漢方薬を服用いただいていました。今年の春からは体調も良く長全堂薬局に足が遠のいていましたが、夏の暑さに負けてしまい夏バテから体調を崩し9月になると食事がのどを通らなくなり微熱が続き憔悴して来店。元々はスポーツが好きで好きな球技の試合には自分で車を運転し、今日は山口、明日は徳山と飛び回るほどお元気だったのですが、すっかり自信を失ってしまい、気持も下向きになり弱り切ってしまったとのこと。
お話しを聞いていると呼吸器をはじめ身体全体が”陰虚”となっている様子です。そこで”養陰作用”のある麦門冬を含む処方と”疏肝作用”に優れている処方をご用意し2週間服用していただきました。
2週間と少し経ったころ閉店間際に「今試合(山陽側の街)の帰り、間に合って良かった!」と来店、漢方薬をこのまま服用するのか、今の体調に合わせて漢方薬を変更するのか自分では判らないとのこと。お話しを聞くと2週間前が嘘のように思えるほど回復し、以前のように試合にも参加できるほどだそうです。
ここまで回復したのならしばらく漢方薬を休薬し様子をみましょうとお話ししてご帰宅いただきました。お帰りになる時の嬉しそうな表情が印象的でした。