漢方薬は長く服用しないと効果がない、と誤解されている方が多くいらっしゃいます。決してそんなことはありません。特に風邪に効く漢方薬の場合直ちに効果が出ないと役にたちません。
先日も風邪をひいた、という40代の男性が来店。奥様に尻を叩かれてお越しになられたとか。悪寒がひどく頭痛だけでなく身体じゅうあちらこちらが痛く、これから正に発熱しそうだとおっしゃいます。
こんな時は発汗させる漢方薬を服用していただきます。更に発汗を上手に促す効果のある漢方薬を併用することでより早く風邪に対応することができます。そこで漢方相談も早めに切り上げ店頭で一服服用して頂いたところ、その直後から「これは効きそうだ」という実感があると言われ、次第に悪寒が遠のいていったそうです。
後日その奥様にお聞きしたところ、当日の夜はぐっすり休まれ翌朝にはすっかり元気になり、ケロッとして夕方から友達とお酒を飲みに外出されたそうです。
このように漢方薬は服用直後に効果が現れることは珍しいことではありません。風邪の場合早く対処すればそれだけ効果が早く現れます。