漢方薬にはその薬効から ”発表剤”と言われる処方群があります。
要するに発汗させる処方の事で「葛根湯」「麻黄湯」「桂枝湯」などが代表で、服用に際して温服することが必須となっています。
本日来店された女性、以前風邪をひいた時医師に「桂枝湯」を処方された話をされました。もしやと思いその際医師や薬剤師に「桂枝湯」の服用時に温服するように指導があったかどうか尋ねたのですが、案の定温服の指導はなかったそうです。
漢方薬を少しでも勉強すると発表剤は必ず温服しなくてはならない事を知ります。エキス剤の場合には温湯、若しくは温かいお茶で服用すべきなのだと理解します。漢方薬が市民権を得、普通に医師によって処方されるようになりましたが、漢方薬の事をよく知らずに使用している事が多いように思います。
漢方薬は処方を選ぶだけでなく、服用法をはじめとする養生法をも併せて説明することが大事なのです。