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冬によく使われる漢方薬


 年末から年始は北日本は大雪となり、寒いお正月になりました。
新型コロナの変異株オミクロンの感染者も少しずつ増えてきています。
マスク、手洗い、うがいをしっかりして、感染症の対応をしっかりとして
ゆきたいものです。

今回は、冬によく使われる漢方薬のお話です。
冬は厚着になり飲食物も熱いものが多くなります。外気温が低いため、
散歩など外出が減り、運動量も減ります。
気温が10℃以下になって、乾燥が加われば流行性感冒が発生しやすく
なります。
暖房した時の空気は、上は温かく下は冷たい空気になります。
脚は冷えやすく、脚で冷えた血液が腹部に戻るとお腹を冷やします。
お腹が冷えてくるとガスも溜まりやすくなり、腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)
といってお腹が張ってきます。
胃が痛んだり、腸が痙攣してお腹が痛む人もいます。
かなり冷えてる時は、腸が動きゴロゴロ音を立てます。

下半身の血流が悪いと、ふくらはぎの筋肉も冷えてむくみやすくなって、
こむら返りも起こりやすくなります。
また、しもやけや唇の荒れなどが生じ、足の裏が乾燥します。
高齢者や若くても血虚と呼ばれる体質の方は、皮膚のかゆみが現れてきます。
運動不足によって、体の代謝が落ちて、食事量が増えて、肥満や高血圧症、
高脂血症も進みやすくなります。お正月休みで運動不足の方は、寒くても、
お部屋でのストレッチ、体操、階段昇降などの運動を心がけましょう。


体温低下 寒さ予防には、五積散(ごしゃくさん)

足腰の冷えには、五積散、 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)、
      芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

お腹の張り、膨満感には、大建中湯(だいけんちゅうとう)
お腹が冷えて胃が痛む時は、人参湯(にんじんとう)

下痢する時は、    胃苓湯(いれいとう)  平胃散(へいいさん)
冷えて下痢する時は、 人参湯(にんじんとう) 真武湯(しんぶとう)

運動不足と冷えの血流不全の方は、 芎帰調血飲第一加減、
         当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)


皮膚の乾燥による痒み、老人の皮膚搔痒症には、 当帰飲子(とうきいんし)

こむら返り  芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)  九味檳榔湯(くみびんろうとう)

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神戸市中央区で漢方薬の相談薬局。

がん、自己免疫疾患、リウマチ、潰瘍性大腸炎など

食養生も大切にしている『漢方薬局けんこう屋』にお問い合わせ下さい。

http://www.e-kenkouya.com/リンク

【天寿を生き、心身ともに健やかな人生をあなたに・・・】

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更年期に良い食品


 男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの
症状をまとめて更年期障害と呼びます。

男性の場合は、30歳以降、睾丸ホルモンであるテストステロンの分泌が
減少し始め、40歳代後半で症状が現れることがあります。

女性の場合と比べ、分泌量の変化の減少度合いが緩やかなため老化現象の
一部だろうと認識され、ホルモンバランス変化であることに気付かれない方が多いようです。

ホルモンバラン変化は、自律神経失調症と同様の症状が現れ、男性は機能不全(ED)が代表的です。
ホルモンの分泌は、ストレスや過労、睡眠不足、無理なダイエットのほか、
男性ホルモンの合成や働きにとって重要な栄養素が不足することで減少することが分かっています。

男性ホルモンを増やすのに良い食品
男性ホルモンは男性にとっては重要なのはもちろん、女性にとっても若々しさを維持するために大切なホルモンです。
男性ホルモンを増やすためには運動や睡眠のほか、適切な栄養の摂取が必要です。

男性ホルモンであるテストステロンを増やす食材

玉ねぎや長ネギ、にんにく、脂質の少ない良質なタンパク質、亜鉛を摂ることが大切です。

良質なタンパク源としては、鳥の胸肉、ささみ、鮭、青魚

亜鉛を多く含む食材としてよく知られているのはカキ、シジミなどの貝類、毛ガニ、ズワイガニ、タラバガニなどのカニ類、煮干し、するめ、たたみいわし、のり、
ごま、チーズ、たまご、抹茶、ココア


毎日摂る食品から少しずつ、若いうちから性ホルモンに良い食品を摂り続けていると、
老化に伴う更年期障害などの体調不良に対応できると思います。

治療には、ホルモン剤などの薬物治療や漢方療法、予防的な意味合いの食事療法などがあります。
女性と同様、初期症状が、だるい、寝付けないなどの曖昧なものであるため、発症に
気付かずに、身体が意のままにならない自分への不満がストレスとなって精神的症状を
悪化させるケースが多いです。
仕事の重責、親の介護、子供の進学等の多くのストレスによって自律神経が乱れ、
ホルモンバランスも悪化しやすくなります。
ホルモン環境の変化も、日々の食事によって少しでも予防できるといいですね。


本年も有難うございました。
12/30~1/3まで冬休みとなります。来年は4日から営業いたします。

年末寒波で、寒くなっています。
皆々様、どうぞお大事にお過ごしください。


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更年期に良い食品① 女性編


男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの
症状をまとめて更年期障害と呼びます。

女性の場合は、閉経期前後の約10年間に卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が
急激に減少することによって症状が現れます。
症状としては自律神経失調症と同様の症状が現れます。
女性は生理不順も症状としてみられます。女性ホルモンの分泌は、ストレスや過労、
睡眠不足、無理なダイエットのほか、女性ホルモンの合成や働きにとって重要な
栄養素が不足することで減少することが分かっています。


女性の閉経前における身体的症状としては、のぼせや顔の火照り、脈が速くなる、
動悸や息切れ、異常な発汗、血圧が上下する、耳鳴り、頭痛やめまいなどです。
精神的な症状としては、興奮しやすくなる、イライラや不安感、うつ、不眠などです。

閉経後はこれらに加えて、膀胱炎や尿失禁、腰や膝の関節痛、目や喉などの粘膜の
異常などの身体的症状と、無気力感などが精神的症状として現れてきます。

女性ホルモンを増やすのに良い食品

1.パントテン酸 
副腎皮質の働きを高めて肌のトラブルを改善するほか、ストレスによって生じるイライラや
憂鬱感を抑える作用があります。
納豆、落花生、レーバー、うなぎ、アボカド

2.ビタミン B 6
女性ホルモンの代謝に働きかけてバランスを整える作用があります。
大豆やナッツ類、青魚、レバー、にんにく

3.ビタミン E
活性酸素を除去して、ホルモンの分泌器官である脳下垂体や卵巣の細胞を守る働きが
あることが分かっています。
アーモンドやナッツ類

4.大豆食品全般  大豆に含まれるイソフラボンはエストロゲンに似た働きをします。
イソフラボンは体内に入ると女性らしい心身を作る作用があります。
更年期障害の症状の改善のほか、乳がんや前立腺がんの予防にも有効と言われています。

更年期障害の治療には、ホルモン剤などの薬物治療や漢方療法、予防的な意味合いの食事療法などがあります。

初期症状が、だるい、寝付けないなどの曖昧なものであるため、発症に気付かずに、
身体が意のままにならない自分への不満がストレスとなって精神的症状を悪化させる
ケースが多いです。

年を重ねると体調不良になりやすくなりますが、ちょうど40代後半から50代にかけては、仕事の重責、親の介護、子供の進学等の多くのストレスによって自律神経が乱れ、
ホルモンバランスも悪化しやすくなります。
ホルモンバランスの変化も、日々の食事によって少しでも予防できるといいですね。

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夏バテ


厳しい蒸し暑さが続いています。冷房の効いた室内と、高温・多湿の
屋外を出たり入ったりで、温度差が5℃以上になると体は強いストレスを
受けます。 

このような状態が長く続くと、徐々に自律神経の働きが落ちて体温調節を
うまくコントロールできなくなっていきます。
そうすると熱をうまく下げられずに熱が出たり、水分の循環が悪くなり、
胃腸の働きが弱まり食欲もなくだるい‥といった内臓への変調や、
頭痛・脱力・動悸・などの体全体への変調になったりもします。
さらにクーラー・扇風機などで冷やされて体のバランスを崩し、倦怠感・
腰痛・肩こり・手足の冷えしびれなどの症状を伴う、いわゆる『冷房病』

かかります。

台風シーズンは、湿度が高く、湿度と暑さによる夏バテが起こっています。
蒸し暑いので、冷たいジュースや氷やアイス を食べて、冷えたビールなどを
飲まれていると思います。
冷たいものでどんどん胃腸を冷やしていると、胃痛や下痢などの消化器の
異常が起ってきます。過剰な水分で胃液が薄まり、食欲が低下し食欲
不振によって夏バテも起こります。『冷蔵庫病』


消化管の温度が1度低下すると腸管免疫力は30%低下すると言われています。
また、あっさりしたそうめんや冷奴などばかり食べているとミネラルや
タンパク質などの栄養素が不足し免疫力も低下します。
そうすると風邪、インフルエンザやコロナウイルス、ヘルペスなどの感染症など
にかかりやすくなってきます。
体力をつけて、栄養しっかり摂って、この蒸し暑い残暑を乗り切りたいものですね。

そのためには「消化管機能の改善」と「自律神経のバランスの改善」が必要に
なってきます。夏バテの症状は夏の期間だけではなく、少し遅れて涼しくなった
初秋に生じることも多いです。


今から体調を整えて、夏バテから秋バテにならないように対処することが望ましい
と考えます。

今から対応できる漢方薬をお知らせします。

食欲不振による体のだるさ 疲れ          補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
動悸やだるさの強い方                生脈散(しょうみゃくさん)
胃腸の働きをよくして、水分の停滞を改善
 胃に作用して食欲不振(空腹感がない)を改善します 六君子湯(りっくんしとう)
冷えによる胃腸障害、下痢 胃痛、胃の痞え、腹痛   人参湯(にんじんとう)
 冷たいものの摂りすぎによる場合
胃腸障害、下痢 吐き気             藿香正気散(かっこうしょうきさん)
口渇 尿量減少下痢 子供の下痢などにも有効です 五苓散(ごれいさん)


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夏バテ


厳しい暑さが続いています。
暑さが続き、夏バテの方が多くなってきています。
夏の暑さに体が順応できずに現れるさまざまな症状を総称して、
夏バテと呼んでいます。
私たちは体温が上昇すると発汗で体温を下げようとします。
夏は大量の汗をかき、体液中のナトリウムやカリウムなど体の
調子を整える栄養素のミネラルが排出され、バランスが崩れて
いきます。

高齢者の方やご病気の方は体温調節機能が十分働かず、
急激な体温上昇を招くことがあります。体調を崩す原因を知って
早めに対応したいものです。
そんな夏バテの解消には規則正しい生活に、軽い運動を加える
ことも良い方法と思います。

以下の注意点を守って、厳しい夏を元気に乗り越えて下さい。

1.冷たい飲み物と食べ物の摂りすぎの方
冷えたビール、冷たいそうめん、アイスコーヒーなど冷たい物の
飲食が多いこの季節。胃腸が働きやすい温度は36度程度。
しかし、冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎると消化器が冷え、
消化機能が低下します。
漢方では臓腑の中寒といい、体の臓器が冷え切っている状態の
ときは内臓を温める漢方を使用します。
ビタミン・ミネラルの多い、野菜・果物・海藻・貝類や良質の
たんぱく質を意識して食べましょう。

2.クーラーや扇風機の当たりすぎの方
これだけ暑いとクーラーなしでは眠れません。でも体はかなり
冷えていると思います。特に足が冷えると血液の循環が悪く
なって、ひざ関節や腰も痛くなります。
漢方では経絡の中寒といい、体表面を温めるお薬を使用します。
冷気は部屋の下の方に溜まります。
下半身を冷やし過ぎない様に過ごしましょう。お風呂で半身浴も
良いです。

3. 暑いから家の中でゴロゴロしている方
暑いので外に行くのも辛く、買い物の回数を控える人も増えて
います。運動不足の生活を続けると筋肉や体の各臓器の機能も
低下します。
またコロナのステイホームによる運動不足が加わり夏の暑さに
対応する体力の低下している方が多いです。
ラジオ体操、ヨガ、早朝のウォーキングなどをお勧めします。

4.夜更かしが大好きな方
暑い夜は、夜更かしになりがち。睡眠不足によって疲労回復
できず、体のバランスが崩れていきます。うまく冷房を使って、
自律神経を整えて深い睡眠がとれるように変えていきましょう。
冷房の設定は外気温との差が5度以内が目安とされています。

熱中症予防の水分補給は、喉が渇いたと感じた時はすでに
遅いです。
脱水症状を予防するため、朝晩の体重の差が2%を超えない
ようにすることを目安に、こまめに水分補給をしましょう。

特に65歳以上の高齢者の方は喉の渇きを気付きにくいと
言われています。


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