<主訴>●生理不順(2015年10月) 不正出血後生理が来なくなる(閉経)
仕事の移動でストレスなどがあった。
●偏頭痛(高校生ぐらいから)
2016年1月から婦人科で通院、薬を飲めば生理がくるが飲まないとこない
偏頭痛は雨天、疲れているとき夕方~夜に憎悪
現在 プロゲステロン(黄体ホルモン)副作用 頭痛・嘔気
プレマリン(卵胞ホルモン)副作用 動悸・不眠・血圧 服用中
<既往歴>平成5年~10年 小児喘息
<愁訴>
手のひらが赤い 不安になりやすい 皮膚が乾燥 身体がかゆくなることが多い吹き出物がでやすい
<生理環境>
生理血が黯紫色 生理が7日以上遅れる 生理2日が多いが3日目は極端に少ない 生理閉経3か月以上あり 生理前 胸張・過食があった。現在 プロゲステロン・プレマリンで生理を起こしている。
<基礎体温表>
ジグザクで二層なし デュファストン・プレマリン服用も基礎体温はバラバラ。
<ホルモン検査>
高温期検査でLH FSH PRL E2 プロゲステロンもさほど問題なし
<原穴反応>
内関緊張(気滞)三陰交(血虚血瘀) 陰陵泉(湿痰) 太衝(肝鬱)
<腹>胸脇苦満 中脘抵抗(湿痰気滞) 神闕十字(肓兪・陰交・水分)点圧痛
<脈>滑やや弦
<舌>

<舌象>淡紫略脹胖挟瘀点 根淡黄滑膩苔 裏絡脉紫紅鬱血 裏中央白色ガラス状
<舌象分析>
苔は舌根にかけて膩苔で灰黄色を帯びて下焦の湿濁化熱傾向。舌形はやや脹胖で
三焦全体に湿濁が溜まって通利が悪くなってきて、側面からも餅状で湿痰が詰
まった邪実象。既往歴に小児喘息があり、痰湿壅肺は以前からの様相あり。
舌裏は痰湿阻滞による絡血の戻りが悪いため、舌裏中央は白ガラス状で膜腠
緊張気味で中央任脈(腎経)の血の納めが悪くなり白くなり、逆に舌縁の絡脈
は渋滞気味で紫紅色となり、戻りが悪いため、手のひらが赤く、吹き出物ができ
やすい。縁瘀点が生じて絡血が相火鬱熱して凝滞血瘀を生じてきて生理血が
黯紫色となって遅れがちとなっていった。さらに 経脈→絡脈→経脈の環周が
不利で、疏泄~蔵血の肝経通脈が阻滞気味から、肝経・腎経・胃経を統合する
衝脉鬱塞となり職場ストレスから肝鬱気滞が重なり閉経を起こしたと想定。
<弁病>三焦湿濁阻滞→内陥衝脉→肝鬱気滞→衝脉鬱塞による閉経
<治法>蕩滌湿濁 活血化瘀 衝脉通絡 黄連温胆湯合折衝飲