「葉酸」が挙げられます。
厚生労働省からも、平成12年に、神経管閉鎖障害予防を目的とした
葉酸摂取を推奨する勧告がなされております。
葉酸の摂取が、二分脊椎などの神経閉鎖障害のリスクを軽減する報告が、
諸外国から得られた、という事によりますね。
その為か、「葉酸ってありますか?」とお尋ねになる方が、
出産を控えてる女性で増えている様です。
ところで、この葉酸についてですが、何点か注意が必要なようです。
○サプリメントでの摂取には一定の制限が必要
「妊娠期には葉酸が必要、だったら葉酸を摂ろう!」
という事で、真っ先に目が行くのが「サプリメントでの摂取」。
しかし、ここに問題があります。
実は、妊娠後期における、サプリメントでの葉酸の摂取は
生まれてくるお子さんが喘息持ちになるリスクを高める…
という報告があるのです(詳細は後述)。
他にも、葉酸を単体で取ることに対する警鐘となりうる報告として…
・「葉酸添加で大腸がん増加?」
北米では小麦粉などの穀類製品に葉酸を添加することが
1997年前後から義務付けられておりましたが、
「葉酸添加が義務付けられてから大腸がんの頻度が増加した」
との報告がありました。
・「葉酸のサプリメント内服で、前立腺がんの発症が約3倍増加」
葉酸の血中濃度が高いと前立腺がんは発症しにくいにも関らず、
サプリメントでの葉酸摂取は逆効果、との結果がでています。
などが挙げられます。
○葉酸を摂るなら「食物由来」のものを
サプリメントでの葉酸摂取がリスクを伴うとの報告が
挙がっている一方で、食物由来の葉酸であれば悪影響はない、
との報告がありました。
・「サプリメントではリスクを高め、食物由来であれば悪影響なし」
1998~2005年に妊娠したオーストラリアの妊婦と、
その子供557名を対象とした研究において、
母親の葉酸摂取状況(タイミング・量・由来)と、
子供の喘息発症リスクの関係を調べた。
葉酸サプリメント摂取した場合(1日1mg摂取)
→妊娠前期(16週まで)は喘息に関係なし
→妊娠後期(30~34週)では喘息のリスクを高めた
食品由来葉酸を摂取した場合
→妊娠中のどの時期においても悪影響はなかった
・「サプリメントでアナフィラキシー、食物中葉酸では無反応」
約2年前の妊娠中に2ヶ月間葉酸サプリメントを摂取していた
経験の42歳女性(日本)が、葉酸380μgを含むサプリメントを摂取した
2時間後にアナフィラキシー症状を起こしたという報告がある。
患者の肌で行ったテストによると、
サプリメントとその成分の葉酸に陽性反応が出た。しかし、
食物中の葉酸には無反応であった。
サプリメントの葉酸でリスクが発生するのに、
食物由来の葉酸なら大丈夫な理由がどこにあるのかは、
詳しくは分かっておりません。
ただ、食物由来の葉酸と、サプリメントの葉酸との間には、
構造上の違いが存在します。
それがこのような結果を生んだのかもしれません。
2011年8月18日(木)に発行された読売新聞には
「(葉酸は)できるだけ通常の食材や、葉酸含有量表示のある
シリアルなどの加工食品から摂取して欲しい。」
といった意見もあります。
葉酸は必要であり、必要なものを必要なだけ摂る事は
とても意義のあることではあります。
ですが、必要以上に摂らないという配慮(1日1mg以下)と同時に、
摂ろうとしている葉酸がどういったものなのか?という、
「品質」「由来」も意識すべき、という事ですね。
※個人の感想を元に記載しております。
※文中の商品の効能を証明するものではありません。
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