更年期の治療について前回補腎薬のお話をしましたが、それに加えて重要な要素として、血液の巡りをよくすることがあります。
「虚すれば補す」という考えに「巡らす」ことをプラスした、誠心堂オリジナルの治療法は大きな成果をあげています。
では、なぜ血液を巡らすことが大切なのでしょう。
それは加齢によって腎(女性の場合、卵巣や子宮)の機能が低下すると腎が萎縮することに注目したからです。
筋トレなどで鍛えられる骨格筋は運動で血流を増やせますが、子宮や卵巣は平滑筋で有り、自分の意志では鍛えられないので血流も増やせません。
薬は効かせたいところに届くことで、初めて効果がでます。
では、どのように腎の血流量をあげたらいいのでしょうか。
鍼には血流を調整する効果があります。たとえば肩こりには肩のこっている部分に鍼を打つと肩の血流がよくなり肩こりが楽になります。腎の場合、直接鍼は打てないので、腎に効く経絡(ツボ)を使って間接的に血流を調整します。また、更年期に効くツボもありますから、そこにも鍼を打ちます。例えば頭皮鍼は鎮静効果があるので、更年期の不眠症が改善されます。
誠心堂の更年期治療は漢方の補腎薬で腎の急激な衰えを緩和し、鍼治療で漢方薬を腎に届きやすくします。このダブル治療がより高い効果をもたらすのです。
更年期は誰もが通過する人生の節目です。だからこそ、その過ごし方が老後に大きく影響すると言っても過言ではないでしょう。とは言っても、更年期障害はすべての人におこるわけではありません。神経質になりすぎず、自分の体に合ったケアを行えば、その後も元気に歳を重ねることができるのです。もちろんそれは更年期障害のある方も同じです。
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更新日: 2019/04/07 |