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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

こんにちは。

今回は上記タイトルにある記事(ジネコ参照)を読んだ上で勉強になったことを書きたいと思います。

結婚31歳(2010年)のとき 2011年に自然妊娠し、翌年女の子出産。
当時の状況: 妊娠して1か月後に出血→1週間入院 退院したその日に出血し1か月の療養
出血の原因は特になし。ただ、絨毛膜血腫による出血痕あり。

出産後1年半後に生理再開し、二人目を希望。
奥様 35歳 ご主人36歳
妊娠検査薬で陽性→数回あり 病院に受診する前に×。
その後妊娠しない状態が続き、不妊治療を一般婦人科で開始。
子宮卵管造影検査→問題なし
タイミング法、人工授精(1年間) →着床せず。

2件目の病院(不妊治療専門クリニック)
基本的な血液検査問題なし
人工授精1回⇒体外受精
体外受精1回目:妊娠反応あり→流産(子宮外妊娠の疑い)
体外受精2回目:妊娠→6週目に心拍確認→切迫流産
体外受精3回目、4回目:6週目で心拍確認→切迫流産
組織検査をしても異常はなし。夫婦の染色体検査の異常はなし。

3件目の病院
初診時に自然妊娠。
低用量アスピリンとヘパリン療法を実施。 6週→8週まで妊娠継続。その後流産。

4件目大学病院 37歳
受精卵で妊娠→9週目で心拍停止→稽留流産
その後も数回流産。

5件目 不育症専門医のいる病院
不育症検査→不育症と診断
原因:抗12因子抗体が陽性。 第12因子抗体陽性。プロテインC、プロテインSの数値低下と血小板低下より胎盤に血栓ができやすい状態。
投薬:胚移植日からプレドニンとアスピリンの併用→胎嚢見えたらヘパリンを開始という治療法を知る。

6件目の病院へ転院
子宮内膜検査(EMMA検査)、AMH検査、卵管造影検査→ラクトバチルス菌がほぼ0。 
投薬:ラクトフェリンを服用することでラクトバチルス菌が増え、子宮内膜も安定し、凍結胚移植をして妊娠。
5週目→生理並みの出血で入院
その後心拍確認するも状態が安定し、10週目に退院
13週目で出血。→入院して絶対安静。出血が止まるまで1か月かかる。
2か月後、産婦人科へ転院
39週での出産 その時の出血量は1.1L


妊娠できなかった原因は、
抗12因子抗体が陽性。 第12因子抗体陽性。プロテインC、プロテインSの数値低下と血小板低下
子宮内膜の細菌環境が不適な状態
であったことでした。


ここで言えることは、妊娠できるが、流産を繰り返している点です。
そして原因を突き止めるのに時間がかかっていることです。

原因を探るため、不育症検査や子宮内膜検査を行って何が原因かを早くつきとめることが大切だと思いました。

不育症は漢方治療でも適応しています。
治療内容は、その方の状態、体質に合わせて決定しますので、漢方は十人十色です。
基本的には気、血、水の流れを整え、東洋医学で言う五臓(肝・心・脾・肺・腎)の機能を正常に保ち、全身のバランスを妊娠継続できる様に整えることが治療の目標です。
また、妊娠中にも子宮の余計な収縮を抑え、血流を一定に保つ必要があるため継続して服用する必要があります。

以上です。

こんにちは:)

今回はタイトルにありますように漢方の服用期間1年半。自然妊娠でご出産された方のアンケートです。

是非ご覧になってください。


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こんにちは。

今回は、良好な胚を移植するが、着床しない要因を考えたいと思います。

一般的に胚はガードナー分類という評価法で胚の状態を表します。

例えば4ABというような胚があります。
1(初期)~6(着床寸前)の状態。
左のAは内細胞塊 右のBは栄養外胚葉のグレードを表します。
一般的に3BB以上が良好胚と言われています。
ただ、
グレードはあくまでも見た目で判断するものなので、
グレードのよい順に妊娠するのではなく、選定するための目安として考えていただけたらと思います。

現在はPGT-Aという方法で胚盤胞の染色体の数の異常を調査することができるので、
グレードが良くても染色体数異常の場合もあるので参考の一つにしてもらいたいです。

受精卵の染色体異常が低いと予想される形のよい胚であっても妊娠継続率は70%前後という報告があり100%成功するとは限りません。
その他には、子宮内膜の着床期間や子宮内膜の細菌叢が最適な状態であるか、免疫的な問題も着床しない要因になるので、
もし、なかなか着床しない状況であるようなら、
子宮内環境の検査(ERA、EMMA、ALICE検査)
免疫学的な要因の検査(Th1/Th2の検査:異常が認められた場合、子宮内膜側の拒絶反応を抑える薬である
「タクロリムス」を服用することによって、着床・妊娠の促進ができる。)

着床前スクリーニングができる施設で採卵を考える

を検討してみるのもよいかと思います。

以上です。

こんにちは。

今回は排卵に問題がある場合、どのように治療をすすめていくかを話したいと思います。

排卵障害の原因はPCOS(多嚢胞卵巣症候群)がよくある原因の一つです。
PCOSはどういう状態かと言いますと、卵胞自体は沢山ありますが、それをなかなか放出できないという状態のことです。
このような場合、腹腔鏡を用いて卵巣表面を焼灼する治療を行います。
術後は70%で自然排卵が起こり、90%は経口排卵誘発薬に反応します。
この方法は、効果は1年位しか持続しないので、すぐに妊娠を希望する女性向きではありません。

排卵障害の他の原因は、
メタボ気味2型糖尿病のようなインスリン抵抗性が関与しています。
臨床的にはPCOSが原因でインスリン抵抗性を示す不妊症の女性に、治療としてインスリン抵抗性改善薬(メトホルミン)を投与すると、
妊娠率が有意に上昇し、また流産率も減少することが報告されています。

PCOSの漢方治療については、
選ばれた卵胞の成長を促すために『補腎』を行う。②卵子が卵胞から外に出る際に妨げにならないようにする。=『気滞』を取り除く。卵巣の周りに血の滞りである『瘀血』や、ネバネバした老廃物である『痰湿』がこびりつき、卵巣の膜が硬くなっているのを取り除く。
①~③を考えて、かつ一人一人の本来備わっている体質や月経の様子、月経前後の体調変化などを聞きながら漢方薬を選定します。

PCOSの方が漢方相談にご来店され、生理が整い、ご妊娠になられた方もいらっしゃいます。
妊活でお悩みの方、一度是非ご相談下さい。

こんにちは:)


一般不妊検査や精密検査が終わり、検査結果で原因が判明した後どのように治療を進めていくかを話したいと思います。

今回は、子宮や卵管に原因があった場合についてです。

〇子宮の原因については、子宮内膜ポリープ粘膜下の子宮筋腫について注目します。
この2つは受精卵の着床を妨げる可能性があるので、治療をしていく必要があります。
ポリープは内視鏡下での切除をし、術後再発することもあるので経過観察が必要です。
子宮筋腫は内膜を直接圧迫する場所にある場合は、内視鏡下で取り除きます。
ただ、内膜の外側にできた子宮筋腫は妊娠に影響はありませんが、あまり大きなものを放置すると流産や早産、出産時の多くの出血のリスクが伴いますので注意が必要です。
このような場合、採卵をして初期胚または胚盤胞を凍結保存しておき、子宮の状態が整ってから移植するケースもあります。

〇卵管の原因については、卵管閉塞です。
卵管が閉塞していれば自然妊娠はできません。
そのため、2つ方法があり、それらで対処していきます。
1つは、カテーテル手術を行い、詰まった部分を押し広げる治療です。
2つは、卵管を必要としない体外受精を行う治療です。

年齢や妊活のご経過に応じて対応が変わってくるので、
病院の先生と相談しながら決めていくとよいと思います。

以上です。