掌蹠角化症に漢方薬が・・
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
中肉・中背の主婦。 2年前に、引っ越ししてから、掌と、蹠に水疱ができて、痒かった、はじめは家にある塗り薬をつけていたが、治らず。1ヶ月後皮膚科に受診するころには水疱はおさまるが、掌とかかとも角質が固く・乾燥して厚くなってきた。 皮膚科では、掌蹠角化症と診断され、ステロイドの外用薬と尿素軟膏をもらって治療を始めた。さらに痒みのため眠れず、抗ヒスタミン剤も併用していただく。それでも患部の状態は一進一退をくりかしてきた。さすがに皮膚科の治療ではよくならないと思い、ネットで調べて来局される。 患部は特に足の踵は厚さ1cm以上の角質が肥厚して、歩くと痛みがあり、家では最小限の動きしかしない。掌全体も踵ほどではないがやはり肥厚した角質で覆われている。 本来、角質の肥厚には、乾燥しているため、補劑の保湿する漢方薬の四物湯系の薬を使うが、あえて、角質のしたの表皮の炎症を先にとるために、抗炎症の血熱熱毒症に使う 犀角地黄湯(さいかくじおうとう)の煎薬を用いることに。 2ヶ月ほどで、踵の角質はほとんどとれて、もとの地肌が見える状態になった。掌も紅斑が目立つので、保湿劑のはいった滋陰降下湯(じいんこうかとう)に変更することに、はじめの漢方薬ほど劇的ではないが、徐々に皮膚はもどり、半年後には、注意しながらも家事ができるようになる。 最近は、掌蹠膿疱症のかただけでなく、皮膚乾燥の掌蹠角化症のかたも目立ちます。 |
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更新日: 2021/04/13 |
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