
1年前から、顔面をはじめとして、体幹・腕に紅斑ができてきた。皮膚科受診にて、ステ
ロイド薬による治療を開始する。当然一時てきには皮膚面の改善をみる。しかし、止め
て数日後には患部の炎症・紅斑をぶり返えしてきた。知人に当薬局のことを教えてもら
うが、しばらく、同じ皮膚科で治療を続けてきた。やはり上記のように、ステロイドを
使うと一時改善、塗ると治まるを繰り返すうちに、患部が盛り上がり、一部の皮膚は
伸縮性を失い、亀裂がでて痛むようになった。
当薬局の事を思い出し、知人に伴われて来局する。
患部は上半身全部で、数センチから5センチ大の皮膚が炎症・紅斑をおこしている。
初め、消風散や十味敗毒湯などの定番の漢方皮膚薬を使うも、全く効果がでない。
患部表面のざらつきから、皮膚炎(角質・表皮)とみて、清熱薬の皮炎湯に黄連解毒湯
を加えて、煎じ薬で試すと、2週間で皮膚面の紅斑は薄くなってきた。
途中から、漢方薬を荊芥連翹湯と補中益気湯に変えて連続して服用し、3ヶ月ほどで
ほぼ正常になった。
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