72歳主婦。以前より腰が痛かったが、ここ3ヵ月前から下肢の方まで痛みがひどくなった。自分でいろいろためしてみたが治らないので来局。
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本人の体格は、小柄、やせ型でやや便秘気味、寝付きも悪い。現在の自覚症状は左側大腿部から膝上までの鈍い痛み、だるさ、しびれがある。10分ほど歩くと痛みのために休むことがある。
腰からくる坐骨神経痛に使う「桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)を
煎じ薬にして服用してもらった。数週間後、以前より軽くなったが、まだ痛みあ
るので、「桂枝加苓朮附湯」に「附子(ぶし)」を倍量にして加えることとし、やは
り煎じ薬にして服用をすすめた。すると徐々に痛みが楽になり歩行時間も少し
づつ延びるようになった。途中から煎じ薬は飲みにくいので何か方法はないか
と言われたので、桂枝加苓朮附湯に附子のエキス剤を加えたものに変えて続
けてもらった。少しくらいの痛みでもなるべく歩くことを心がけた結果、数ヵ月後
には薬をやめても症状は出なくなった。
坐骨神経痛・・・大腿部から膝上までの痛みと腰痛に漢方
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
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更新日: 2010/11/30 |
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