ステロイドの影響による酒さ様皮膚炎と漢方薬
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
特に眼瞼の紅斑で、皮膚科に受診・治療するもステロイドの長期使用で不安になり 来局される。頬部にも少し紅斑・毛細血管の拡張が見えるが、両瞼の上側の紅斑 が目立つ、眼瞼周囲に常に熱感がある。紅いだけどで、毛細管の拡張は見当たら ない。 便通・排尿とも以上はなく、生理の周期・疼痛もない。 この状態にはじめは、長期の紅斑を(陰虚火旺型)考慮して、六味地黄丸(ろくみじおう がん)と黄連解毒湯(おうれんげどくとう)のエキス剤を併用していただく。 しかし、数日間の服用で、胃腸の調子が悪く(下痢)なり、患部も悪化してきたとの電話 をもらう。即、中止していただて、様子を教えていただくとことにした。 5日ほどで、便通の状態は正常に復したので、再来局してもらう。 今までこのような変化を起こしたケースは初めてで戸惑うが、再検討した結果、黄連解 毒湯内のオウレン・オウゴンが皮膚に強く当たる可能性を考え、クチナシ・オウバクのみ の梔子柏皮湯(ししはくひとう)に変更して、反応・様子を見ていただく。 すると、1週間ほどで、今回の漢方薬はお腹も痛まず、顔の紅斑のほてりも楽になる。 そこで、1ヶ月ほど連続服用をお願いした。すると瞼の紅斑は顕著に薄くなった。漢方薬 を変える必要もないので、続けること、3ヶ月で素顔でも、ほとんどわからなくなる。 、 |
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更新日: 2024/06/11 |
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