
35歳の女性。1年前に扁桃腺炎にり患してから、手のひらに水庖が出て一部化膿する
ようになった。そのうちに足の裏にも出てきた。そのうち足の裏(蹠)にもでてきて、皮膚
で掌蹠膿疱症といわれ、しばらく治療をしていたが仕事が忙しくて止めてしまった。
知人から漢方薬でよくなった話を聞き来局する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本人の体格は小柄・肥満体。大小便・食欲・血圧異常はない。幹部の状態は両手足の
掌蹠に多数の膿疱を伴った水疱と、角質が厚くなって乾燥、剥離があり、一部亀裂もある。また
水疱部には多数の掻把痕も認められる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そこで、掌蹠膿疱症の極期に相当する血熱熱毒症とみて消炎・保湿兼用薬の温清飲(
うんせいいん)を煎じ薬で服用した。数週間ていどでは変化がなく、活発に水疱が出てくる
そこで、水疱によく使われる越脾加朮湯(えっぴかじゅつとう)を加えて服用し、さらに20
%のモクタールを使った外用薬を使ったところ、水疱の新生がおさまってきた。続けること
数ヶ月で、両手足の掌蹠部がわずかに乾燥するまでに状態が回復した。
Comments