酒さ様皮膚炎と漢方薬?
寺町漢方薬局 (広島県広島市)
中背 やや肥満体 1年前の夏に急に顔面の紅斑が起こり、皮膚科その後耳鼻科で治療をうけてきた。 初めは顔上部ののぼせと紅潮だったが、その後鼻周囲だけになり、これが治らない。 患部は鼻部分の紅斑で、特に鼻突部が目立つ、頬部に化膿性の吹き出物もみられ る。 食欲・便通などに異常はない。食事も注意して辛い食品は避けて、刺激性の食品は たべないようにしている。 この状態は酒さ状態だが、本人は飲酒はほとんどないとの事。そこでアレルギー性の顔面紅斑に使われる皮炎湯(ひえんとう)使用してみた。煎じ薬は1人暮らしで無理とのことで、単味エキス剤にして調合した。 2週間後、紅斑は薄くなるが、本人は今一つ納得がない。そこで、皮炎湯エキス剤に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を加えて服用することに、これも2週間服用でいま一つ反応がない。 再度、検討した結果、慢性の経過したもの、特にステロイド剤を長期使用した場合に使う知柏六味丸(チバクロクミガン)に再々変更する。今度はかなり紅斑が良い感じに薄くなってきた。この処方を続けて、少し時間はかかったが、4ヶ月ほどで全くなくなった。 これは何回も漢方薬を変更して、苦労しました。また諦めずに続けた結果よくなりました。 |
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更新日: 2024/08/28 |
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