前回に引き続き、この時期用いられる漢方薬のお話です。
前回、六君子湯を例に挙げましたが、六君子湯は元来、胃下垂気味で食欲が低下した方に向いています。
また、気分が塞がって、食欲が更にない方には、縮砂、カッコウを加えた香砂六君子湯が向いています。
そして、更に食欲を出させるためには、消化を助ける晶三仙茶を組み合せます。
また、胃内停水といって、飲み物を飲んだ後に胃の中でチャポチャポ音がする場合、六君子湯でもいいのですが、
茯苓飲も使います。この場合、舌の苔等を診て最終的に判断いたします。
次回は、舌の苔についてお話したいと思います。
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更新日: 2016/07/06 |
湿気の多い梅雨時は、脾が弱まりやすい季節となります。
脾は、湿を憎むといいます。湿には、内湿と外湿があり、 内湿は、冷たいものを食べたり飲んだりすると、体内で生まれる湿邪のことで、外湿は、外気の湿邪のことです。 この、内湿と外湿の邪が合わさると、脾を弱くさせ、食物の気を授かることができなくなり、気と津液が身体の中で作られなくなってしまいます。 このため、この時期は疲れやすく、だるい、むくむといった症状が現れやすくなります。 この時、用いられる漢方薬で、気を補うものに人参が、湿を除くものに白朮、半夏が良く使われます。 代表的な処方は、六君子湯になります。他にもありますが、それはまた次回にいたします。 |
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更新日: 2016/06/29 |
関東地方も入梅し、すっかり梅雨らしい季節となりました。
陰陽五行説では『木火土金水』の『土』の時期にあたります。 また、暦の上では、夏の土用の時期です。 この時期は、湿気が多く脾が弱まりやすいため、脾を丈夫にするのが大切です。 漢方で言う、健脾利湿の考えが元になっている訳ではないと思いますが、 平賀源内が、夏の土用の丑の日に鰻を食べるようにキャッチコピーを考えたのは、 身体に精をつける意味では、理に適っているのかも知れません。 この時期、身体が重だるく、疲れやすいのは、脾の弱まりが原因です。 この時期を健康に過ごすためには、脾を丈夫にすることが大切です。 次回は、脾を丈夫にする方法についてお話したいと思います。 |
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更新日: 2016/06/22 |
最近、暑い日もあれば、涼しい日もあったりと、体調管理が難しいですね。
今回は、最近多い症例のご紹介です。 最近多い症例として、不妊症があります。不妊症には漢方薬が合うようです。 高齢の方でも、漢方薬を一回飲んだだけで妊娠に至る方もいらっしゃれば、若くても、時間のかかる方もいらっしゃいます。 漢方薬が効きやすい体質など、漢方薬が合う合わないがあると思われます。 多くは、粉薬一日分450~500円、煎じ薬一日分600円程でやっております。 粉薬と煎じ薬のどちらかを選んで頂きますが、最近は、忙しい方が多く、粉薬を選ばれる方が多いです。 その場合ですと、一か月分15,000円前後でやっております。 不妊症で、漢方薬を試してみたいと思われる方は、是非一度ご来店下さい。 |
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更新日: 2016/06/01 |