一般的に人間の平熱は「36.5℃前後(直腸温で37℃)」とされます。
感染により引き起こされる発熱では41℃を超えることは希です。
体温計の目盛が42℃までなのも昔の人の経験による智恵でしょう。
体温が42℃を超えると、人は10数時間で死に至ります。
逆に29~30℃以下に低下すると体温調節機能が失われ、死に至ります。
低温で死に至る直接の原因は心臓が冷やされるために起こる心機能障害です。

体温の日内変動
私達は体温が下がると眠くなり、反対に体温が上がると頭も冴え活動的になります。
ところで、体温は夜中の2時~3時にかけて最低になり、明け方にかけて上昇。
1日のうちで最も体温があがるのは夕方。
日中活動しているときと眠っているときでは、1℃ほど体温変化があります。

体温が低下しやすい病気
甲状腺機能低下症、下垂体不全症、低血糖症、副腎機能低下症、慢性低体温症、リポイドネフローゼ、ショック、重症貧血
●一過性の原因による低体温
① 外傷・寒冷(山や海での遭難)・やけど
② 手術・大量出血
③ 糖尿病性昏睡、全身感染症
④ 心筋梗塞・脳血管障害、
⑤ 肝硬変末期、膵炎
⑥ 体温調節機能の低下(アルコール、老化)
⑦ 無理なダイエット
⑧ 不規則な食生活・ストレス・ミネラル不足
●薬物による体温の変動
① カフェインやアドレナリンで上昇
② 甲状腺製剤で上昇
③ モルヒネやバルビタールで低下
今『低体温』の人が増えています
今、平均体温が36℃に満たない『低体温』の人が増えています。
人の体温は、36.5℃程度の平均体温で、血流や臓器の機能が
十分に働けるようにできています。
体温がそれより低いと内臓が活発に働けず体調不良になります。
● 平均体温が35℃台になると…
自律神経の失調… 不眠、食欲不振、だるい、トイレが近く残尿感がある、
生理不順などの不調。心筋梗塞の危険性も。
免疫力の低下 … アレルギーや感染症を招き易い
(頻回感冒症候群は低体温の典型的症状)
遺伝子の誤作動多発… ガン細胞が発生しやすく、増殖しやすい。
「低体温」=「ガン体質」(ガン細胞は35℃を好む)
● 体温が1℃下がったら…
免疫力は37%低下 … 風邪や病気にかかりやすい。
基礎代謝が12%低下 … 脂肪を燃焼しにくくなり、肥りやすくなる。
体内酵素の働きが50%低下… 栄養素の吸収だけでなく、体温のもとであるエネルギー生産力も低下し、 疲れやすくなる。
● 体温アップのポイントは…
気血の巡りを良くして、新陳代謝を活発にすること。
漢方薬は体の調子を整えて、病気にならない体づくりをお手伝いしてくれます。
