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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

昨日、寒かったけど、今日はもっと寒くないですか?
もうそろそろ暖かくなってほしいものです

さて、花粉症の症状と言えば、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの鼻症状と、目の痒み、充血、目やに、涙目などの目の症状がありますが、実は体が痒いなどの皮膚症状が現れることもあります
花粉皮膚炎という名前がついているようです
花粉が多く飛散する時期に皮膚に痒みや湿疹、目やまぶたの周りが赤くなるといった症状が現れた場合、花粉皮膚炎が疑われます
乾燥などによって皮膚のバリア機能低下によって、花粉の刺激に免疫システムが過剰に反応してアレルギー反応を引き起こしています
鼻や目に現れる場合もバリア機能低下によるものです
漢方でバリア機能と関係があるのは衛気で、黄耆が配合された漢方薬を使うことが多いです
ただ、症状が現れている場合、まずその症状を落ち着かせる必要があります

基本皮膚病に使う漢方薬を使います
赤みなど熱症状が酷い場合は清熱剤を使いますが、清熱剤の中には乾燥させるものもあるため、乾燥が酷いような人には、清熱しつつ滋潤作用のある漢方薬を使うなど工夫する必要があります
ちなみに清熱剤で黄連解毒湯という有名な漢方薬がありますが、これは熱を冷ます力は強いのですが、乾かす力も強いです
熱症状が強い場合は使いますが、ある程度治まってきたら、滋潤作用のあるものを加えたり、他のものに切り替えたりしたほうがいいです

花粉症で鼻水、鼻づまり、くしゃみなど鼻に関する症状の他、目の痒みや充血、目やになど目に関する症状もありますよね
私も花粉症で鼻だけでなく、目も症状が出ますが、目は非常に厄介だなと私は思います
痒くて掻いちゃうと痒みが増すので、いかに搔かないように耐えるか、これが重要になってきます
そして、甘いものを食べないようにする
私の経験からすると、甘いものを食べるとなんか痒みが増しているように思えるんですよね
いわゆる湿熱というやつですね
ここら辺を注意しながら過ごしてます
どうしても痒いのが我慢できないときは漢方薬のお世話になってますが、面白いくらいに効くんですよね、漢方薬が

漢方薬でアレルギー性結膜炎の効能効果を持ってるのって何故か少ないんですよね
効くの結構あるのに何で効能効果ついてないんだろう?って不思議に思うほどです

アレルギー性結膜炎の効能効果を持つ数少ない漢方薬に小青竜湯があります
小青竜湯と言えばサラサラした鼻水に効くというイメージが強いですが、アレルギー性結膜炎にも効くことになっています
ただし、汚い目やにのようなものが出ている場合には効かないです
目の充血が酷く、まぶたが腫れているなんてときも不向きかと

効果あるとしてもサラサラした涙が出るとかそんなときですね
鼻水もサラサラ、止めどなく出て、くしゃみも多い
鼻と目の条件がそろえば両方とも効きます

鼻水はサラサラしているけど、目の充血、痒みが酷く、汚い目やにも出るという場合に小青竜湯を使っても、鼻の症状は良くなっても、目の症状は変わらない、もしくは悪化する場合があります
この場合、2種類の漢方薬を使い分けるか、小青竜湯に別のものを加えるかするなど工夫をする必要があります

ここ数日少し暖かいですね
このまま暖かい日が続いてくれたらいいのにと思った矢先の雨で寒くなりました
そして、17日頃からまた寒くなるみたいです

この時期の鼻水って寒さからくるものなのか?
花粉の影響からくるものなのか?
目の痒みも伴っていれば分かりやすいですが、花粉症でも目の痒みはない人もいるので、判別が非常に難しいところです

ただ、漢方の場合、寒さだろうが花粉だろうが、鼻水は鼻水としてみるので使うものは同じです
同じと言っても鼻水のタイプによって使い分ける必要がありますけどね

一般的によく挙げられている漢方薬は

サラサラとした鼻水で、油断すると垂れてくる、ティッシュが手放せないという人は、小青竜湯もしくは麻黄附子細辛湯
鼻が詰まってるんだけど、詰まっててもサラサラした鼻水がどんどん出てくる、そんな人も小青竜湯もしくは麻黄附子細辛湯

若干粘りがあるかなという程度の鼻水が出るんだけど、鼻の詰まりのほうが酷く、首筋から背中にかけての凝りもあるという人は葛根湯加辛夷川芎

鼻水が粘っこくなって黄色っぽくなっている、鼻も詰まるという人は荊芥連翹湯

鼻の中がちょっと熱を持っていて、乾燥している感じがあり、鼻が詰まって鼻水は出ない、出ても黄色から緑色の粘々した鼻水という人は辛夷清肺湯

小青竜湯や葛根湯加辛夷川芎は冷えによって水の巡りが悪くなって、その余分な水が鼻から溢れて鼻水となって現れています
荊芥連翹湯や辛夷清肺湯は熱によって水が蒸発し、水が足りなくなって粘っこい鼻水となって現れています

これらはどこにでも書いてあるので、知っている人も多いはず
これらで上手くいく場合は良いのですが、上手くいかない場合も当然あります
上手くいってくれたら楽なんだけど、単独で使わず、別の漢方薬を加えたり、えっ!?そんなの使うの?という漢方薬を使うこともあるなど工夫をする必要があります

今年の花粉の飛散は、愛媛では例年の2倍らしいですね
例年と比べると多いという言葉、なんか毎年聞いてるような気がしますが、気のせいでしょうか?

量が多かろうが少なかろうが、なる人はなる、ならない人はならない
量なんて関係ないのよね

さて本来花粉は異物ではないものです
何らかの原因で免疫機能が異常をきたして、誤って異物としてマークしてしまい、異物を排除するために花粉症の症状が現れてしまいます

粘膜が潤っていると花粉を捕まえ、普通の鼻水や咳といった反応で外に排出してくれるので、花粉症になりにくくなります
乾燥していると粘液が花粉をとらえられず、体内へ侵入を許してしまうため、体内のおまわりさんが動き出し、症状となって現れます

漢方では粘膜強化のカギを握っているのは衛気と呼ばれる気で、黄耆が配合された漢方薬が衛気を補ってくれます
衛気が不足している人は

風邪をひきやすい
暑くもないのに汗が漏れ出る
疲れやすい
季節の変わり目に体調を崩しやすい

などです

必ずしも衛気だけが原因で花粉症になるわけではありません
偏った食事、不規則な生活、睡眠不足、ストレスなど

花粉症になりたくなかったら、規則正しい生活をしろってことなんですけど、分かっているけどそれができないのが人間の弱さなんですよね

今年の花粉症の症状、軽くあってほしいものです

2月13日(木)

お休みさせていただきます