• お問い合せ
  • サイトマップ
  • 個人情報保護
  • 漢方薬 漢方薬局 薬店のことなら きぐすり.com
  • ホームへ
  • 店舗紹介
  • 相談方法
  • よくあるご質問

酷暑お見舞い申し上げます。

「コロナ予防に葛根湯」と良く耳にします。確かにCOVID-19が発生した真冬では、急性感染症の初期の症状を解表(汗をかかせて治療する方法)は有効ですし、太陽膀胱経(首や背中から腰に掛けて)の凝りをほぐして緩ませると予防になるのか?も知れませんが、真夏のタダでさえ、汗をかく暑さの中で葛根湯を服むと脱汗に繋がり反って危険です。

このところの感染力を増したらしい、オミクロン株BA.5は罹患した方の様子からインフルエンザ程にも思えるまでに弱毒化しているのかもしれません。
初期のCOVID-19とは初期症状も違います。

×喉の違和感や乾燥感、咽痛、怠さが始まったら、銀翹散ぎんぎょうさん荊芥連翹湯けいがいれんぎょうとう清上防風湯せいじょうぼうふうとう桔梗湯ききょうとうなどに加えて抗ウイルス薬の板蘭根ばんらんこんを追加。
×咽喉炎・高発熱に成ってしまったら、小紫胡湯合桔梗石膏湯しょうさいことうごうききょうせっこうとう紫葛解肌湯さいかつげきとうと敬震丹に抗ウイルス薬の板蘭根ばんらんこんを追加。
×肺に及んで欬が出だしたら、五虎湯ごことう清肺湯せいはいとう竹筎温胆湯ちくじょうんたんとうなどでしっかり治療。

予防に参考となる薬方は、各自、其の時々五臓六腑の虚を補い氣も血も津液も 過不足無く巡り、食べ過ぎ、運動不足、思い煩い過ぎで出来た痰飲を瀉すものの中から選薬し抗ウイルス薬の板蘭根ばんらんこんを追加。
精神的問題は無く氣と血を補い冷えの予防には十全大補湯じゅうぜんだいほとう
食欲不振から陽氣の落ち込み、目がショボショボし、氣怠く元気の不足感を感じたら補中益氣湯ほちゅうえっきとう
痰飲が多く(舌苔白𧸐)、日頃から消化器症状があって、頭痛には藿香正氣散かっこうしょうきさん
精神的不安と咳、胸苦しさ、不眠、驚きやすい、健忘症があったら人参養営湯にんじんようえいとう
氣も血も津液も不足し息切れ、心動悸、脈結代、虚煩不眠、咳嗽に炙甘草湯しゃかんぞうとう
疲労困憊し肝氣が伸びやかならず、肺が乾いて咳き込む、血痰、午後の微熱、寝汗、重苦しくだるさが取れない時には滋陰至宝湯じいんしほうとう。などと
駆瘀血剤として桂枝茯苓丸もお近くの漢方薬局で相談なさってご準備下さい。

上記の印は後遺症対策としても用いられます。

「1つ事3年3カ月3日」と聞いたことがあり、今まで色々と経験してきて納得の1200日弱(約40カ月弱)の必要性から考えると コロナ君退散までにあと半年は我慢を必要とする感じがしています。

暑さにも負けずお元気でいらして下さい。
小池加能 拝  


Copyright© Kagurazaka Kanpo Yu-ko Pharmacy. All Rights Reserved.