アーユルヴェーダ医の蓮村誠先生がヴェーダの世界観から
この養生訓を読み解かれており私なりに共鳴するところがありました。
この視点を参考にしながら
益軒先生は
天と地、父と母の恵みを受けて生まれ、養われたわが身は
わたしだけのものではありません。このからだは天地・父母に仕える
孝行の本だと述べています。
それ故につつしんでよく養い、そこなわないようし、天寿を長く保つべき。
ほんとうの人の願いとはひとえに天地・父母に孝をつくし、
人として守るべき道を進み、義理に従い
出来るだけ幸福になり、長生きをして、喜び、楽しむこと。
儒学者としての思念もあろうかと思いますが、長生きをするということは
喜び、楽しむためですよ、とおっしゃっています。
「生かされている喜び」そして「家庭や社会に対して貢献できる喜び」
この一日一日を長く積み重ねていくことで幸福を深め、広げていくことが
長寿の本質なんですよ、とも受け取れそうです。