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「手のひらを太陽に」はアンパンマンの作者である
故やなせたかしさんが作詞したものです。
いきなり「かなしいんだ」・・・・という悲しみを意味する言葉が出てきますよね。

この歌をつくったとき、心身ともに不調で、「自殺したいくらいだった」とそうです。
それは冬のことで、絶望的な気持ちに陥りつつ、
かじかむ手を電気スタンドで温めながら仕事をしていたところ、
自分の手の指と指のあいだに真っ赤な血が流れるのが、
ふと電球の光で透けて見えたそうです。

「ぼくは自分の才能にも、また運命にも、その頃起きたいろんなトラブルのことにも、
自分自身についても全く嫌気がさしていたが、それなのになんとぼくの血は真っ赤で
元気そうに動いているのだろう。こんなに血が赤いのに、ぼくはまだ死んではいけない」
「生きているから“こそ”、悲しめるんだ。
すると、人間が悲しめることも、実は本当は素晴らしいことだったんだ」
と述懐されてます。
嬉しいことも悲しいことも「生きている」からこその
恩寵と受け止めていらっしゃるのが伝わってきますね。


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