もしかして、
あなたは、自分はいつも完璧でないと!
ちゃんとしないといけない!
と思ってしまうほうですか?
また、
「誰かに任せるよりも自分でやらないと気がすまない。
自分でしたほうが楽!」と思うほうですか?
あるいは、
人の欠点が見えてしまって、それが結構気になってしまうほうですか?
思い当たる節がある場合、
あなたは、息苦しい(生き苦しい)毎日を送っているのではないですか?
そこまでじゃなくても、
結構、近い考えや行動パターンの人は多いのではないでしょうか。
例えば、
職場でよく見かける完璧主義の人は、
仕事に対して高い理想を持っていて
自分が目指す100点満点以外はすべて失敗と受け止めてしまう特徴があります。
しかも、
自分のやり方がベストだと強く信じていて、
他人にもそれを押し付けるため周囲への配慮が足りなくなる傾向にあります。
「自分を信じる」それ自体はすごくいい事です。
しかしながら、
それを周りに押し付けてしまうと少しめんどくさい人と思われてしまう存在になってしまいます。
完璧主義で生きている人は、
根がまじめだからこそ責任感も強く感じてしまう傾向にあり
責任感が強いからこそ「なんとか、結果を出さないと!」と頑張り、
結果を出すために周りにピリピリした雰囲気が漂い、
そのピリピリした雰囲気を周りの人が嫌ってしまう場合もあるというのが良くあるパターンです。
でも、
この結果というのは、その人の中だけの結果なので周りからすれば、
「理解しがたい結果」と思われてしまうことも少なくありません。
「なにもそこまで求めなくても」というようなものなのに
自分にも周囲にも完璧を求めるので扱いづらい人として認識されてしまうのです。
また、
そこまで完璧を求めない人でも、「準完璧主義」とでも言えるような
他人にはそこまで強要しないけれども自分には高い理想や目標を設定して
「勝手に」しんどくなってしまっている人もいます。
完璧な人間になろうとするのをやめた方がいい理由はいろいろあります。
例えば、
何か行動を起こそうとする時、
目標設定が高すぎて足かせになってしまっていたり、
上手く行かなくて自分が惨めに感じたりしてしまいます。
自分の中で設定した目標をクリアできない事で、
それを受け入れる事ができず、
「自分はダメだ」と悩み、ストレスを感じてしまっている人は多いはずです。
言ってしまえば完璧なものなど存在しません。
このような考え方はとても生きづらいものですので、
考え方を変えるようにしたほうが本人にとっても、周囲の人にとっても楽になれます。
自分の中での目標設定値を少し調整してみてはいかがでしょうか。
例えば、あなたは何かの事で一番でなければいけないと思って
疲れきってしまっていませんか?
でも、考えてみてください、
現実には一番になれる人というのは1人です。
例えもし、あなたが一番になれたとしても、
もっと優れた誰かが現われるまで時間の問題という事が現実といえます。
いつまでも一番ではありません。
「成功」とは、あなた自身が出来る事に対してベストを尽くす事であって、
周囲の誰よりも上を行く事ではないのです。
結果として失敗と思えるような体験でも
次につながる貴重な「成功体験」です。
自分を過大評価あるいは過少評価する必要などありません。
ありのままに自分を受け入れ
自分への期待を現実的なものにする事、
今の自分の能力の限界に見合った期待を持つよう意識することが大事です。
「完璧」ではなく「最善を尽くす」事を目標にしてみてはどうでしょう。
完璧ではなく最善を尽くす体験をしたいのなら簡単な事です。
今まで経験のない事をすれば、
間違いなくいきなり完璧にはできません
例えば、
経験のない運動教室や楽器演奏などにチャレンジしてみるのも一手です。
新しい事を学ぶ時には多くの「失敗経験」をする事は間違いありません。
が、
その「失敗経験」は、新しい事を習得していく過程においては、
その時点でベストを尽くした「成功体験」なのです。
こういう体験を通して完璧でない自分を許し受け入れませんか。
医師が全ての患者さんを救えないのも当然、
教師が生徒全員に100点満点を取らせてあげられないのも当然、
人生が全く自分の予定通りに行かないのも当然、
出来ないからこそ、次へのステップがあるのです。
今後の自分の成長を考えると、
「不十分だから死ぬまで勉強」みたいなものです。
こういう心掛けを続ける事で、
心に余裕が生まれます。
そうなると、楽に人や仕事と接する事ができるようになっていきます
また、
完璧でない自分を受け入れる事が出来たら、
その分だけ、人に対しても優しく温かく接する事ができるようになります。
ミスや欠点を指摘して非難するのではなく、
それらをカバーしてあげられる人になっていきます。
自分自身にも他人にも、
足りない所を攻撃するのではなく
今ある魅力を認めてあげられるようになっていく事でしょう。
完璧主義の人は
、完璧でない状態になると自分を責めてしまいがちです。
そうなれば、心の余裕はなくなってしまって周囲の人、
特に当たっても安全な人に八つ当たりする事もでてきます。
イライラしたり、自分を責めてしまいそうな時は、
「こんな時もある」とつぶやいてみたり
例えば、「何で完璧にできなかったんだ。
あそこはこうすべきだった。
と私は思った」
と一歩引いて客観的に見ている自分を作りだす事です。
そういう事を日常的に繰り返していけば、
自分を責めることはかなり減っていきます。
完璧とはとても言えないような結果しか出せない時、
それを我慢するのは簡単な事ではありません。
おそらく自分に対して批判的で消極的な考えがたくさん浮かんで、
頭がその事でいっぱいになってしまうかもしれません。
そんな時には、
そのように消極的なことを考え続けるのは、
あなたにとって全くプラスにはならないばかりか、
マイナスにしかならず、脳を傷つけてしまっていると思って下さい。
例えば、こんなふうに考えてみるのはどうですか?
「完璧を求めてきたおかげで自分は果たして楽に生きて来られただろうか?
それともしんどかっただろうか?」
正直にこのことを考えてみてください。
おそらくあなたは、しんどかった と感じている事でしょう。
また、完壁主義でいると、どうして周囲の人が近寄らなくなるのでしょうか?
例えば、
試験で100点を取れなかったと言って、
あなたが自分への不満をこぼしているなら、
どんなに頑張っても80点や50点しか取れない友だちが、
それを聞いたときにどう感じるでしょうか?
きっとその人たちは自分が侮辱されているように感じてしまうかもしれません。
ですから、
完璧主義でいるなら
「消極的で自己中心的な態度」を示していることになるということを忘れないようにしましょう。
そうすれば、あなたの周りにいる人たちは、
あなたと一緒にいることを心地よく感じてくれるでしょう。
自分にも周囲の人にも完璧を求める事が如何に息苦しい事かお分かり頂いたでしょうか。
わかっていても染みついた考え方や習慣はなかなか抜けないものです。
日々の生活の中で、
上記のような考え方、捉え方を実践していけば
必ず、「完璧ではないけれど幸せ」を感じる事が出来るようになるでしょう。
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