カフェインには体を休息させる副交感神経と、体を興奮させる交感神経の両方を刺激する作用があります。体がコーヒーの苦味を感じると反射的に排泄しようとして、副交感神経が高まります。カフェインの利尿作用も副交感神経のこうした反応によるものです。コーヒーを飲むとまずはリラックス効果が表れます。そしてこの効果がじょじょに薄れ、入れ替わりで体を興奮させる効果が表れます。なお、コーヒーの飲み方には好みがありますが、疲れがきつい時には砂糖やミルクを入れると良いです。砂糖を加えるとリラックス効果が高まり、ミルクを加えるとリラックスできる時間が長くなります。
体が疲れたと感じる時には、血糖値は下がり血流も悪くなっています。そうすると体は無意識に副交感神経のスイッチを入れる=食べる(糖分を補給する)行動を取りたくなります。特に、甘いものは副交感神経を刺激して手っ取り早く血糖値を上げてくれます。砂糖は血糖値を素早く上げてくれますが、その後のからだの反応で血糖値はすぐに下がってしまいます。(急激な血糖値の上昇が、インスリンの分泌を誘発するので血糖値は急激に下がってしまいます)。だから、甘いものに依存しすぎてていると、かえって疲れがとりにくい体になってしまいます。
体の疲れをとるときは、体を温めるものや少しだけ酸っぱいものを摂り、副交感神経を優位にすることが必要です。よく冷たいものや辛いものを摂って体をシゃッキっとさせようとしますが、それらは交感神経を刺激して疲れをとりにくくしてしまうだけです。体を温めるものはしょうが湯、酸っぱいものはフルーツ酢の水割りが季節的にもおすすめだと思います。