この酵素(エンザイム)は、生命の維持や活動に不可欠な触媒機能を備えたタンパク質の一種です。あらゆる生物に存在し、その内部で起こるすべての化学反応を触媒するものです。つまり、試験管の中で、時間をかけて行なわれる化学反応を、体内酵素は、体内の36~37度の環境下で、瞬く間に行なうのです。
また、一つの酵素には一種類の作用しかなく、鍵と鍵穴のような関係であることは、わかっています。しかし、体全体で、どのくらいの種類の酵素が存在するかは、わかっていませんが、体内酵素は生命活動の基盤といえますから、十分に確保しておくことが、健康や寿命を左右するカギとなります。
とはいえ、体内酵素は使えば減り、加齢によっても減少します。逆に幼児の体内には、老人の100倍にも、相当する酵素があるといわれています。そして、最近わかったことは、一生の間に体内でつくられる酵素の量には、限りがあるということです。
体内酵素が少なくなると、老化が早まったり、病気にかかりやすくなります。そうならないように、体内酵素を効果的に補給する一方で、なるべく消耗しないようにしなくてはいけません。
次回は、体内酵素の使われ方
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