(1) 病原菌やウイルスの撃退
マクロファージが、細菌やウイルスを発見し、食べることで、その情報を入手し、報告します。すると、マクロファージから報告を受けたヘルパーT細胞は、B細胞に攻撃を命令します。命令を受けたB細胞は情報を元にミサイル(いわゆる抗体)を用意し、細菌・ウイルスを攻撃・撃退します。
(2) がん細胞やウイルスに感染した細胞の増殖抑制
マクロファージが、がん細胞やウイルス感染した細胞を発見し、NK細胞とともに攻撃します。さらにマクロファージから報告を受けたヘルパーT細胞は、マクロファージ、NK細胞、キラーT細胞に攻撃命令を出します。すると、この3つの免疫細胞たちが、がん細胞・ウイルス感染した細胞を攻撃・撃退します。
これらの免疫細胞は、リンパ組織により、全身に配置されていますが、その中でも、普段から食べ物と一緒に細菌やウイルスが入ってくる腸は、全身の免疫細胞の半分以上が集まる、体内最大の免疫臓器です。その腸は、情況に応じて解毒作用を行ったり、肝臓や膵臓など他の器官に指令を出したりと、適切な処理方法を決定します。脳以外の臓器としては、非常に珍しいことで、この賢い機能の為に、腸は、『第二の脳』と呼ばれています。
次回は、腸内環境の整え方 について紹介したいと思います。
戦うカラダの防衛軍たちの流れ
神戸ファーマシー (神戸市中央区)
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更新日: 2009/10/21 |