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骨髄異型性症候群(MDS)の一例の漢方的考察
骨髄異型性症候群は漢方医学では 「虚労」「血証」「瘀証」「内傷発熱」
の範疇で 内因は気血両虚で病情が進行すると陰陽両虚の側面です。
外因は治験数は少ないですが、多くは化学毒(化学薬品も含む)に誘発されて
生じているのではないかと考えています。特にサルファ剤系で
潰瘍性大腸炎の薬のサラゾピリン服用後に血小板の急激な減少から回復せず
MDSと診断された患者もいます。




患者より送っていただいた、舌診所見は

歯痕で胖大 淡暗紫 中央裂紋深い状況です。根に微黄苔あり
苔は潤苔(豆腐苔)

これは何を現しているかというと、
歯痕で胖大(豆腐舌) 気虚湿痰ありで、気虚は疲れやすく機能が低下した状況で湿痰は病理的なリンパ停滞がある状況です
舌色は淡暗は 血虚(貧血)と血滞があります
中央裂紋は陰傷で 陰液(体液)の消耗を表します
微黄苔は一部に湿熱(熱がこもっている)状況があります

総合すると漢方的には
気血両虚(一部陰傷) 湿痰一部化熱の 骨髄異型性症候群と考えます。

気虚湿痰から 甲状腺機能低下で(チラージン服用中)、新陳代謝機能低下で疲れやすく、冷房がコタエル状況で 湿痰(濡れた服を着た状況)で寝冷えなど風寒に当てられやすく、それらが慢性化して関節に留まり、痺痛となって頚部~肩のリンパや血流を悪くして肩こり~頭痛を生じやすくしている。
舌縁は暗で血滞があり、痰(脂肪とか体液の粘り)と瘀血が絡まって、循環環境が重くなり、心臓ポンプ負荷で血圧がだんだん上昇傾向になり、更年期に入ると同時に閉経からの下へ血を降下さす力が不足(老いは足から)で 血が下肢還流が弱くなり、寝つきが悪いや夜間尿が増え、腹部は血滞で腹凝りからの
腹満便秘、胃気は下がらず、胃重感と気逆を生じやく 咽喉のつかえとなる。
腎は骨を主るで、閉経後の骨密度減少と同時に、深部の血流不足で 漢方医学でいう 腎虚から 精血が不足する年齢に 上記の外邪は風寒や湿痰が暫時、久しく
骨膜まで侵入してRAリュウマチ関節を生じて 内虚の面は血沈が早くなり、
貧血による リュウマチ関節炎の慢性化経過をたどっていたところ、

血液障害とその既往歴禁忌の下記の新薬を服用中で
スルファトキサゾール・トリメトプリム合剤の バクトラミン配合錠と
アザルフィジンEN(サラゾスルファピリジン)のサルファ剤の副作用
血小板減少(0.3㌫) 溶血性貧血(0.03㌫)による可能性があり
リュウマチでかかれている医師に相談すべきと考えます。
リュウマチでは死亡原因になることはまれですけど、骨髄異型性症候は
死に至る可能性が高くなりますので、リュウマチよりこの問題を優先すべき事項ですので。
また 肝機能障害を起す副作用から 口苦(胆汁排泄がうまくいかない)が生じて 舌では 微黄苔が生じてきています。

漢方的には補腎活血兼益気を中心に佐として解毒の対応となります。

筋腫切除後の腰痛の臨床一題 命門堂 漢方薬局の考え方

《主訴》慢性腰痛(前屈姿勢がとれない)
鎮痛剤を服用すると浮腫をしょうじて胃痛をしょうじて便秘する
《愁訴》四肢厥冷も上気し 口渇がありで鬱熱あり 昨年以後急激に視力低下で目が疲れやすい
14年前に子宮筋腫で全摘出

<望> 黯黒で胖で 湿滞瘀血 からの出発点。

<舌> 淡暗でやや紫 舌先 裂紋紅点充血 舌中~根苔剥離で 血虚瘀血で心包鬱熱あり、腎陰不足あり。
<腹> 右胸脇硬満 左衝脈硬結 中脘硬結 胸中鬱熱
<脈> 右 軽取 虚浮弦細 中取 渋遅  沈取 無力 左 沈渋遅 按而弱

虚労労熱  腎経虚損が中心の腰痛と考える
  

(1) 例 34歳 不妊症 今年体外受精するが成功せず。生理は26,7日。基礎体温があがりにくい。高プロラクチン血症あり。

  過去疲れると、膀胱炎とカンジタ腟炎を繰り返す。舌が熱く口渇あり。

  <舌>偏紅、やや痩で陰虚内熱の舌 <脈>右弦細搏、左細やや弦

 養陰を考え(旱蓮草・女貞子)をお茶代わりに飲用後、すぐ高温期が上がるようになる。口渇があり、舌が熱い。養陰清熱を目標に対応。
半年後の検査で高プロラクチン数値は下がっていた。エストロゲン数値年齢がやや高いと言われる。

体外受精実施。受精卵12個採取でき、4個保存、一個分割してもどす。もどす前よりプラセンタ剤を服用。

◎ 患者さんの年賀より~ 先生、昨年は本当にお世話になりありがとうございました。報告が遅くなってしまったのですが、9月に妊娠することができました。
いま6か月に入りました。お顔をみて御礼を伝えたかったのですが。。悪阻や新型インフルエンザの流行などで行くことができず本当に心苦しいです。
先生には本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございました。



(2) 例 37歳 2005年妊娠するが8週めで切迫流産。2006年10月 潜在性高プロラクチン血症、乳汁分泌あり 2007年より不妊治療でホルモン療法

 生理は3日 E2数値(エストラジオール)が高い。生理量が少ない。口渇あり、便秘がち。肩凝り、手足のしびれ 眼精疲労

<舌>偏紅 裂紋 <脈>虚浮細弦 <爪>平で薄い

細弦は水虧木旺による高プロラクチン血症 細弦↑で腎水不足による絡血の枯塞から舌に小裂紋があり、絡脈を支配している肝の疏泄不利で弦の肝鬱の脈が出ていました。

亀齢寿に(一日女貞子9g旱蓮草9g)をお茶がわりに飲用。飲用してから<脈>弦が緩むと同時に便通が良くなる。

高温期が長くあるようになり、脈も弾力が出て厚みが出てくる。飲用5ヶ月目に妊娠。

◎ 患者さんの年賀状より~ご報告遅れましたが、おかげさまで子供を授かり、感激と感謝の毎日です。先生のおかげです。本当にありがとうございました。


今回高プロラクチン血症の不妊の患者ですが、共通は舌が赤く、陰虚内熱的な症状がありました。卵胞ホルモンも黄体ホルモンもどちらも 実「体」という形を持たないものであり、食材や漢方製剤のような、実、根、葉とかの生命体の実体のあるものとの違いがあり、ホルモン剤の多用は陰傷内熱の方向に行きやすいのでは考えました。虚労病に炙甘草湯があり、虚労病は三焦脂膜が枯燥で、労働に強いロバの膠が有効で崩漏体質の子宮内膜が薄い、卵子が小さいなどに有効に働いていくのではと考えます。絡血が枯燥しての脈不整の炙甘草湯の阿膠・麻子仁など同様と考えると、内膜枯燥で薄い人により有効と考えます。

中国の古典 黄帝内経・素問に、

「…女子14歳で初潮を向かえ、21歳で氣血が満ち、28歳で頂点に達し、35歳で皮膚がおとろえ、42歳で白髪が出はじめ、49歳で閉経する…。」

と書かれてあり、14歳で女性ホルモンが満ち、49歳で女性ホルモンが尽きるまで、7の倍数で変化していきます。

それに比べ男性は、16歳でホルモンが満ち、56歳で衰えが出るまで、8の倍数で変化し、女性の方が、より速く年を取ってしまいます。それは、女性ホルモンが出ている間は、常に、女性には子供を生むという負担があるからです。

1ヶ月の内に、風邪でもないのに、体温が1度以上変化し、赤ちゃんを育てる温かい心地良い子宮を作る作業を、毎月繰り返すのです。健廉な体でないと、耐えられないと思いませんか。もうダメという子宮の警告が生理痛です。その警告を無視したり、鎮痛剤でごまかしていると、将来不妊、子宮疾患、ひどい更年期障害になりかねません。

女性は「先天を肝(血の道)」とするとされており、子宮の環境を良くすることは、身体全体の血流を、良くする事です。

漢方で「不通則痛」と言う言葉があります。氣血がうまく流れていないと、痛みになると言う意味です。うまく流れていないという事は、何かに邪魔されている(寒・気滞・熱・お血)か、もともと流れる物(気血)がないのです。

①邪魔されている場合
  • 寒……なま物好き・冷たい物の取りすぎ・薄着(へそだし、ノースリーブ、なま足。)果物の取りすぎで、寒が血の巡りを悪くしている。
    症状:手足のひえ、下痢、顔が青白い、生理時の悪心・頭痛等
    → 当帰四逆呉茱萸生姜湯、八味地黄丸、・・・。

  • 気滞……ストレス、心配事で気が血の巡りを悪くしている。
    症状:イライラ、生理前に胸が張る、ため息が多い、生理周期が長くなったり、短かったり等
    → 加味逍遙散、四逆散、・・・。

  • 熱……辛いもの、脂っこい物の取り過ぎで、熱が生じやすく、こもり易い。
    症状:目の充血、便秘、舌の色が濃い、おりものが黄・粘・臭い、怒りっぽい、血圧高い、吹き出物・にきび出やすい等
    → 竜胆瀉肝湯、防風通聖散、・・・。

  • お血……血の循環が悪く、毎月出し切れない古血が残る。
    症状:口が渇く、しみができ易い、便秘、生理時レバー塊がまじる、生理前・中に痛い等。
    → 桂枝茯苓丸、通導散、桃核承気湯・・・。

②気血が少ない場合
気血が十分に無い……間違ったダイエット、偏食、運動不足、胃腸機能不調等。
症状:朝起きづらい、不眠逆に眠たくて仕方ない、生理量少ない、生理周期長い、食欲不振等
→ 捕中益気湯、帰脾湯、人参養栄湯、・・・。
これだけでなく、生理量・色・周期・期間・御自身の年齢・出産状況などの要素が、加味されますので、自己判断で、合わない薬を飲まれる前に、御相談ください。

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上画面は貝殻状爪で爪面が溝状で肝血不足で生理が3,4ヶ月に一回、生理量が少なく疲れやく、朝が起きにくい

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上画面の写真は鉤爪状で彎曲して肝風血虚で頭脹痛や耳鳴りで上気のぼせを生じやすい症状があります。

東洋医学では爪は肝の栄華なり、で肝は血の蔵で、肝が豊かであれば、血は末端の爪まで満ちて爪面は肌色の血色の良い、縦皺横皺もなく、艶の良い爪が健康的であることを表している。
女性は月経による生理血で、元来「血が少なく、気が多い」と言われ、血虚からの爪に縦筋が多かったり、割れやすくなる患者を多く診ます。「血虚すなわち筋急」で血の潤養が得られないと、筋肉の痙攣が起こりやすく、皮膚の乾燥も起こります。

また肝は筋膜を主るとも言われ、慢性的炎症による筋膜間が乾いてきますと、萎縮して血液リンパの通利を悪くして痛(痺)が生じやすくなります。乾くと萎縮するのが自然の摂理ですので、鎌の刃のような鉤爪も同様です。漢方的には肝風風動(四肢引き攣り、嘔気する眩暈、強い耳鳴、痙攣性頭痛)を生じやすいととらえます。一般病名の脳卒中の中風もこれに類します。
疲れるとあくびがよくでるように、あくびは「欠伸」とかき、伸びを欠き、身が萎縮するゆえ、背伸びしようとして身体は対応します。中風でよく倒れる前に欠伸をよくしていたとか、しゃっくりをよくしていたとかもよく聞きます。しゃっくりも、横隔膜痙攣ですので、筋膜を支配する肝との関係が多いにあります。柿のへたは横隔膜に似てしゃっくりによく用います。
漢方相談されるときは、能があっても、(;一_一) マニキュアで隠さないで爪をみさせてください。


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