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強度の痛みを伴う線維筋痛症の痛みが消失した例

飲食店アルバイトで朝から晩まで、睡眠不足で2週間働いて
腰痛から全身に強い痛みが広がり時には痙攣状で、足が立てない状況になる。
下肢の痺れ、チリチリする 足裏の疼く痛みで地面に足をつけるのも痛い
2年間 7件病院に行き、血液検査、MRI検査 末梢神経検査を受けるが異常なく
あらゆる鎮痛剤服用も痛みがとれず、リュウマトレックス服用、ノイロトロピ服用も効果がなく、鬱病と診断され抗鬱剤を服用するがよくならず。
○○赤十字病院で最終的に線維筋痛症ではないかと診断される

現在 関節痛、筋肉痛 関節の中の血管が刺あるものが通っていく痛み
足裏の痛みは朝のみ、痛みになれてくる。一番痛いのは朝。
風呂に温めても同じ、水圧で痛みを余計に感じる 雨天のときに憎悪。
全身 特に背中も痙攣状の強い痛み。足裏は疼く。パソコンからの眼痛で
嘔気を覚えることあり。咽喉部の奥の熱い感じと胸痛で押さえられる痛み。

<愁訴>
○ 頚部のほてり、四肢倦怠 疲れると手足の腫れ。
○ 寒がり、冷房が苦手。
○ 鼻炎で年中花粉症、鼻閉を生じる 咽喉が腫れやすい。
○ 腹満、便がころころして硬い 
○ 尿は黄色 肩凝り こむら返り 顔面の吹き出物 朝方の紫斑
○ 生理痛 生理血塊 下腹部の押さえる痛み 生理前症状 下半身のだるさ、傾睡眠

<腹>右脇下抵抗 心下痞 少腹抵抗瘀滞

<舌>瘀斑が中等度 舌前乳頭が暗黒 苔膩でやや粘

<脈>浮細弦搏

漢方的推察
舌瘀斑多数で 苔粘膩苔で 心下が詰まり 痰瘀が経絡阻滞が久しく
脈細弦で拘急で絡脈瘀滞で脈搏動で「通ざれば則ち痛む」で風動急変を生じやすい
舌先瘀点充血多数から雨天の頚部ほてりで湿温由来の痰火が胸部~膜腠に付着して
結胸症状に似た症状がある

宣絡止痛 開竅化痰兼化瘀 熄風通絡での対応をする

服用3ヶ月目より生理痛軽減。生理前は帯状周囲を触れると痛い
皮膚は刺痛。服用半年後あたりで痛みは10から4(本人より)に減少。
14ヶ月頃より、全身の痛みを自覚しなくなる。身体のしんどさも無くなり
患者と喜ぶ。

風邪には漢方

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

現在「風邪(かぜ)」と言われている病気は、東洋医学でいう「風邪(ふうじゃ)」「寒邪(かんじゃ)」「熱邪(ねつじゃ)または暑邪(しょうじゃ)」「乾邪(かんじゃ)または燥邪(そうじゃ)」「湿邪(しつじゃ)」「火邪(かじゃ)」という6つの病気の総称なんです。

風邪(ふうじゃ)は比較的弱く、他の邪と徒党を組まないと悪さをできません。でも、他の邪と徒党を組むと、体の中で風のように激しく症状を出すんです。

風邪の初期には葛根湯、とか風邪の初期には麻黄湯、麻黄附子細辛湯というのは東洋医学的には嘘で、どのタイプの邪と組み合わされた風邪なのかによって、対応方法も服用すべき漢方薬も違うのです。

最もよく起こる代表的な邪気の組み合わせはおおまかに分けると3つあります。ゾクゾクとした寒気がする「青い風邪」、のどのイガイガや痛みがある「赤い風邪」、お腹や胃腸の調子が悪くなる「黄色い風邪」。

まず、「青いカゼ」は「風邪(ふうじゃ)」と「寒邪(かんじゃ)」が組み合わさった「風寒邪(ふうかんじゃ)」タイプの感冒、「赤いカゼ」は風邪と熱邪が組み合わさった「風熱邪」タイプの感冒、「黄色いカゼ」は風邪・寒邪・湿邪の3つが組み合わさった「風寒湿邪」タイプの感冒です。

どの体質の人がどの風邪にかかりやすいのかみてみましょう。

【青い風邪】 風とともに冷えが合わさった“風寒邪(ふうかんじゃ)”
○症状
ゾクゾクとした寒気、肩やうなじのコリ、かるい発熱、頭痛や関節の痛み、透明~白い鼻水と痰、咳・くしゃみ
○かかりやすい体質
気虚(エネルギー不足で疲れやすく抵抗力が落ちているタイプ)
陽虚(気虚+冷えの強い体質)
○対策処方
ゾクゾクして寒いので、冷えを取り去り、体を温める処方の漢方薬を選びます。
ここでポイントなのは、寒気がして汗をかかない人には葛根湯や麻黄湯を、寒気がすると同時に汗をかく人には桂枝湯を勧めます。
寒気がして汗をかかないタイプの人は、葛根湯や麻黄湯を服用し、温かい食べ物や飲み物をとって体を温めて汗をたくさんかくことで、寒気の原因になる邪気を発散させます。
一方、寒気がしてかつ汗も出ているタイプの風邪は、葛根湯や麻黄湯など麻黄(マオウ)が含まれる漢方薬を飲むと、さらに汗をかいてしまい、かえって消耗し悪化してしまうので注意が必要です。この場合、桂枝湯を飲みます。

【赤い風邪】風+熱の邪気があわさった “風熱邪(ふうねつじゃ)”
○症状
のどの痛み、のどが赤い、熱っぽい(体温計の温度ではなく自覚症状として)、寒気はない、すぐに熱を出す、発熱は強め、口の渇き・咳、舌先が赤い、舌の苔が薄く黄色っぽい
○かかりやすい体質
陰虚(血液以外の体液(潤い)が不足して、潤い不足のタイプ)
○対策処方
体液が不足しているということは、のどの潤いも不足しているということ。だから、のどの抵抗力が弱まって、のどから痛くなりやすいのですね。
「熱邪」が原因の邪気であるため、熱っぽい症状や乾燥症状が多くみられます。そのため、体を冷やす処方の銀翹散、桑菊飲、麻杏甘石湯、板藍根などの漢方薬をおすすめします。

【黄色い風邪】
風+寒(冷え)+湿(湿気)の邪気があわさった  “風寒湿邪(ふうかんしつじゃ)”
○症状
下痢、悪心、食欲不振などの胃腸症状、手足が重くだるい、頭重感、舌の苔が分厚い(口の中のねばつき)、悪寒や発熱がみられることもある
○かかりやすい体質
痰湿(余分な水分が体にたまるタイプ)
○対策処方
痰湿タイプでは、胃腸のはたらきが弱り、水分の代謝がうまくいかないため、胃腸症状が出やすくなります。そのため、このタイプの風邪を治すには、体を温めて、体の中に停滞した水分を排出することが大切になります。そこで用いる漢方薬としては、藿香正気散、香蘇散、五苓散、板藍根などが挙げられます。

どのような体質を持っているかによって、体の弱い部分が異なるため、かかりやすい風邪もこのように異なってくるのですね。

自分が引きやすい風邪のタイプを理解したら、こじらせるまえに、早めの対処ができるようになりますよ^ ^

ただ、全てがこれに当てはまるというわけではありませんのでお困りになりましたらぜひご相談くださいね!

食積

命門堂漢方薬局 神戸店 (兵庫県神戸市東灘区)

年末から年始にかけて行事が続き、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたり、また外食も増えてしまいがちなこの時期。
なんとなく体調がすぐれず食欲がわかない・ちょっと食べるとすぐにお腹が張る・鈍痛・呑酸・胸やけ・便秘や下痢・食べたいという気持ちにならないけれど食べだすと結構な量を食べてしまう、等。 このような症状を感じていませんか。
胃腸の働きは、中医学では脾胃の機能に含まれます。脾胃は飲食物の栄養を吸収し運化する主な器官です。もし食べ過ぎたり、あるいは脂っこいもの、甘い物、味の濃いもの、辛いもの、さらにお酒、生もの、果物を過食すると、直接脾胃を損傷してしまいます。
脂っこいものは熱を生じ、甘いものは中を塞ぐ作用があるので過度に摂取すると、胃腸を塞いで脾胃の昇降機能に影響するので嘔吐や下痢などの症状が現れます。また飲酒は少量であれば気血を通行して消化を助け、風寒を防御する働きがあります。しかし過ぎてしまうと脾胃を損傷するので内湿や内熱の状態をつくり出したり、湿熱を盛んにしてしまうので、食欲不振や胸苦しさ、お腹の痞えた感じ、また湿が上向きに動くと目眩や嘔吐を生じます。その上に辛いものを食べると益々内熱を煽ることになります。
生ものや冷たいもの、また果物を食べ過ぎたり冷たい飲み物を摂りすぎると脾胃の陽気を損傷し昇降の気機が阻害されるので冷痛みや下痢などの原因になります。
正常な飲食物の消化・吸収が損なわれると、気血を生産する資源がなくなるので気血の衰弱・減少になります。それは正気の不足につながるため外邪の侵入に対し抵抗できなくなります。したがって、暴飲暴食による脾胃の損傷は流行性の疾患を受けやすくなる原因の一つとなってしまいます。
さて、上記のような暴飲暴食や多食など運化能力をこえた飲食物の摂取であったり、元々脾胃が虚弱であるために生じたりで起こる食物の停滞を“食積(しょくしゃく)”と表現します。
“食積”に対して消化を助ける生薬には神麹・麦芽・鶏内金・山査子・莱菔子などがあります。その中の麦芽・山査子・神麹の三味を配したものを『焦三仙(しょうさんせん)』と言います。それぞれの生薬を炒焦して用いることで、より消化に働くとされています。

麦芽;オオムギを発芽させたもみの乾燥品

消食の効能をもち、米・麺・薯・芋などでんぷん質の積滞に適する。兼ねて健脾和胃にはたらきます。

山査子;サンザシの成熟果実を乾燥させたもので、甘酸っぱくお菓子としても食されています。

脂っぽいものや肉類の消化促進に適しています。血流の改善にも働きコレステロールや中性脂肪の数値を下げるはたらきがあります。

神麹;小麦粉・麩(ふすま)・青蒿・蒼茸子・赤小豆・杏仁の粉末を混ぜて発酵させたもの。

酒の分解を促し、穀類の消化に適しています。腐臭のあるゲップや厭食に用います。

『焦三仙』はお茶のように飲めるタイプのものもあります。ちょっと食べ過ぎたなぁ、と感じた時に早めに対応したいものです。
1月15日は小正月、京都では小豆粥を食べて無病息災を祈るとのこと。松の内に多忙を極めた女性の休息日でもあったそうです。
赤小豆は余分な水分を取り除く働きによって、浮腫や尿量減少の改善、また湿熱を利する作用があります。
七草粥に続き赤小豆粥で今一度“食積”を消し去りましょう。

頭重は脳みそが増えて賢くなったのではないと患者に話をするとよく笑いながら受ける。舌が歯形が生じるくらい浮腫が生じた舌を漢方では 歯痕舌と称して、これで舌苔が白くて舌色が薄いとなれば、濡れた衣服きて 乾かすだけの陽気がないということで、頭重・腹重・腰重・下肢重・多重債務と生じる。
肺は五臓の中で一番高い位置にあり、隔膜の上は清気 下は濁気と重力に応じて住み分けている。 頭部に位置する舌に苔が厚く生じることは 天が暗雲立ち込めているようなもので、すっきりしないのは当然であろう。脈も多くは水まくらに触れるような沈んで空気が抜けてタイヤのような脈でまさしく軟渋で引きずるような脈が多くみられる。

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   28歳 女

<症状>
パニック症候で過呼吸症状があり、頭重で頭頂部が重くかぶさった感じでクラクラしやすい。と同時に視野が狭くなる。左半身の凝り 肩こりは特にあり。動くと息切れ。胸苦しい。立ち眩み。朝方が起きにくい。疲れやすく身体が重い。不安になりやすい。生理の量が少なく二日で終わる。アトピー皮膚炎があり

<舌>胖歯痕 白膩苔
<脈>右寸沈 関尺滑  左 細微弦
<腹>心下水飲 臍左動悸が強く圧痛

夏場の冷たいものと取りすぎで、脾陽の損傷で、気機不暢から心窩部のつかえや脹満腹重を生じて、横隔膜の昇降失調から肺気が降りにくいため過呼吸を生じやすくなった。肌肉には湿滯により身重を感じやすくなり、陽位に湿濁があるため、頭重眩暈を感じやすくなり、湿が下注すれば帯下のオリモノが多くなり腰重や下肢重を生じやすくなる。同時に湿滞が血室に沈滞するため生理量が減る。湿が熱を覆うので湿疹ができやすい。通陽化湿 補肺斂気を中心に漢方対応で改善。

命門堂漢方薬局 https://www.meimondo.co.jp/リンク

男性 67歳

老人性黄斑症 眼底出血 出血周囲に滲出液がたまっているため歪んで見える(眼科医より)
眼科 バリダーゼ ログザット カタン
内科(昭和48年胃潰瘍の既往あり) エクセラーゼ シグマート ガストローム カマグ
トレンタール
《愁訴》夜中に口苦が強くうがいをよくする⇨肝胆鬱熱
上半身の多汗⇨湿熱燻蒸
便秘⇨陽明腑熱 少陽気滞
手掌の熱感発赤⇨邪伏陰分 陰虚火鬱

【望面】暗黒でやや枯煤⇨腎陰虚 瘀血

【舌】紅<絳舌 舌前苔少皺裂紋で深溝 舌後黄やや腐苔 舌裏静脈怒脹し細絡は錆色鬱血
⇨絳舌より熱邪盛んで営陰消耗し邪熱が営血に侵入、舌前は裂紋が深く、苔少で陰液消耗がかなり進んでいる。舌苔は黄色で粗ぞうで少陽腑熱~胃熱痰濁が蘊蒸
舌裏静脈怒脹し錆色細絡鬱血から瘀血が進んでいて紫斑出血を起こしやすい

【腹】肥満 胸脇苦満強度⇨肝気欝結 肝胆湿熱 瘀血
左少腹伏熱が強い⇨厥陰瘀血 ~瘀熱 胸中熱⇨厥陰心包鬱熱

【脈】右 浮洪(弦渋)有力 尺按而緊 左 渋やや硬 右>左
右脈浮洪で陽熱亢盛で胃熱脹悶~右尺緊で腎火灼騰  
   左渋やや硬で血渋で営血耗傷に営血分の瘀熱強い

脈に洪脈がみられ、内熱充溢 して気分では燥熱による白虎湯にみられることがあるが、患者は舌紅絳で営血分に久しく鬱熱があり、舌先皺裂紋で営血が傷耗されていて再び出血傾向で要注意の脈である。
少腹も蒸すように伏熱があり、盗汗や不眠の人にみられ、腎水不足で火逆しやすいので、お酒・煙草は禁忌。
肝胆鬱熱挟湿濁上泛より眼竅に痰濁淤血阻絡や邪熱迫血妄行などにより、眼底に上記疾患を生じたと思われる。

①主 清営透熱兼涼血  ②従 肝胆清熱 養陰化瘀 での対応を考える


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