三因制宜の考え方の二つ目。
今回は因地制宜です。
これは住んでいる場所、北か南かなど、地理的環境の違いを考慮することです。場所が違えば、標高・気候・生活習慣の違い、罹りやすい病気や病変の特徴も異なりますから、それを考慮して治療を行う必要があるのです。
例えば日本の気候は昔に比べて亜熱帯気候となってきました。スコールのような激しい雨や蒸し暑さはウィルス性感染症が蔓延する温床にもなっています。このような環境の変化は体調に大きく関わってきます。亜熱帯地域で多かった呼吸器疾患や胃腸病や感染症は中医学の肺や脾とも関連しており、住環境の変化に合わせて予防法を講じる必要があります。養生も治療も環境に合わせたものにしなければいけないという考え方です。
ツイート |
更新日: 2019/02/02 |