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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

こんにちは。

誠心堂薬局船橋店 曾です:)

チロシナーゼ(酪胺酸酵素)は、またポリフェノール酸化酵素とも呼ばれ、人体内で重要な酸化還元酵素の一種であり、メラニンの合成において重要な役割を果たします。

人間の皮膚の黒色素の形成は、表皮の下層に集中するメラノサイト(黒色素細胞)に起因しています。
角質細胞が日光を受けると、メラノサイトの中のチロシナーゼ酵素の活性が活性化され、一連の化学反応が開始され、最終的にはメラニンが生成されます。
多くのメラニンを含むメラノソームが角質細胞に放出され、皮膚が黒くなります。そのため、チロシナーゼ酵素の活性を抑制することは、メラニンの生成を減少させる(美白、シミの薄化)と見なされています。


チロシナーゼは人体内の他の物質の合成と代謝にも関与し、体内の新陳代謝に重要な役割を果たしています。
体内のチロシナーゼ活性が低下すると、体内の新陳代謝が遅くなり、結果として代謝物が体内に蓄積し、健康に不利な影響を及ぼす可能性があります。
そのため、チロシナーゼ含量が多い食品を適量摂取することで、チロシナーゼ活性を向上させることができます。

例えば、乳製品、甲殻類(ロブスター、カニ、生ガキなど)、動物の内臓、大豆製品などがあります。
同時に、適度な運動によって体内の代謝物を排出することで、チロシナーゼの活性を高めることもできます。
運動は新陳代謝を促進し、体内の代謝物を効率的に排出するのに役立ちます。

大切なことは、バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせることで、健康な新陳代謝を促進し、体内のチロシナーゼ活性をサポートすることです。


注意すべきことは、もし体内のチロシナーゼ酵素活性が重度に低下すると、体内のメラニン合成が阻害され、皮膚の状態に影響を及ぼす可能性があります。
患者は紫外線を避けることに注意してください。

中医の美容手段は非常に多様で、漢方薬、針灸、耳つぼ治療、カッピング、ギャシャ、マッサージ、食事療法などが美白、しみ取り、しわ取り、傷跡消去、そして減量などの現代美容分野で広く利用されています。

現代の薬理学的研究によれば、中草薬は主にチロシナーゼ酵素活性と関連遺伝子の発現を抑制して美白としみ取の効果を実現しています。

例えば、よく使われる美白草薬である白蔹は、メラニン生成、チロシナーゼ酵素活性、および関連する転写因子、TYP遺伝子の発現を明らかに抑制します。
また、現代の実験研究でも中草薬の白芷、白术、白附子の抽出物がチロシナーゼを抑制することが確認されています。

これは中国の古代の秘方である中草薬の面膜七白散の美白効果が完全に証明されており、最も伝統的な美白配合です。


中国では、七白散は七種類の生薬で作られ、
その配合は白蔹(びゃくれん) 、白术(びゃくじゅつ)、白芍药(しゃくやく)、白牛膝(ごしつ)、白僵蚕(きょうさん)、白芷(びゃくし)、そして白附子(びゃくぶし)からなります。これらを1対1の比率で細かく粉砕し、混ぜ合わせます。
七白散の主な効能は血を養い、肝を柔らかくすることで、白芍薬には黄芪苷、多量の没食子鞣、ピレスロインなどが含まれており、抗菌および消炎作用もあり、気血不調や肝気不快な症状にも良好な効果があります。

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こんにちは。

誠心堂薬局船橋店 関根です:)

今回は、プロラクチンと不妊の関係について説明していきたいと思います。

プロラクチンとは何なのか?
答えは、脳にある下垂体前葉というところから分泌されるホルモンのことです。また胎盤からも産出されます。

一般の婦人がプロラクチンが高い症状(高PRL血症)の頻度は0.4%です。
一方、
無月経の女性では、9%
多嚢胞卵胞症候群(PCOS)は17%に認められていると報告があります。

高PRL血症の原因は
下垂体制PRL
PRL分泌亢進症(プロラクチノーマ)
機能性高PRL下垂体腫瘍
薬剤性高PRL血症
甲状腺機能低下症
PCOS
子宮内膜症

などが考えらえる。


PRLは
食事や運動、ストレスにより上昇します。
②月経周期では、排卵期と黄体中期に上昇します。

PRLは安静時や子宮内膜増殖期の空腹時に測定をすることが望ましいとされています。

では、基準値はいくつだと高いと判断されるのか?
およそ30ng/mlです。

PRLが高いとどうなるか?
乳汁分泌が発生し月経異常(黄体機能不全や月経周期が39日以上と長くなったり無月経の状態)
を起こす場合があります。


西洋医学的な治療では、
カベルゴリンやテルグリド、ブロモクリプチンが治療薬として使用可能です。
ただ、PRLだけを根拠に治療することは、採血の条件によっても異なってくるため一定の見解がないことより避けるとしています。


漢方治療では、高プロラクチン血症は
ストレスが強い、イライラ、心配、不安、不眠などの精神・情緒が不安定な方
基礎体温が不安定
排卵痛や生理痛がある
手足の冷えや肩こり、頭痛などのホルモンバランスや血液循環の不調が原因と考えられるので

・ストレスや自律神経の乱れを整える漢方薬 
・子宮や卵巣の働きを助け、女性ホルモンのバランスを整える漢方薬
・血液循環を良くする漢方薬
を検討します。

詳しいことはご来店の際に体質や症状によって判断しますのでご相談下さい。

以上です。


ご参考下さい。



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こんにちは。

誠心堂薬局船橋店関根です :)

今回は、多くの漢方相談の中の一つの疾患である副鼻腔炎についてお伝えしたいと思います。


副鼻腔炎は、副鼻腔という空洞に炎症が起こる疾患のことです。

鼻水や鼻づまり、後鼻漏(鼻汁が喉の奥に流れて口の中に回ってくる症状)、頭痛、顔面の痛み、嗅覚障害が発症します。

副鼻腔は、4つの空洞に分かれています。
上顎洞(頬の裏側にある)
蝶形骨洞(篩骨洞の奥にある)
篩骨洞(両目の間にある)
前頭洞(鼻の上の額の裏にある)
があり左右対称に広がっています。
これらの副鼻腔は粘膜で覆われ、通常は空気で満たされています。

これらの副鼻腔にウイルスや細菌が感染して炎症が起こると、急性副鼻腔炎になります。
副鼻腔の粘膜の炎症が治りきらずに長引くと、慢性の副鼻腔炎になります。



炎症が長引くことにより、軟膜が腫れて鼻腔がつまると炎症は悪化し、鼻の奥で不快な臭いや、鼻茸(はなたけ)ができます。

西洋医学的治療法は、抗生物質の使用が中心です。
他は手術によって膿を排出や洗浄を行います。

漢方で考えると、
急性副鼻腔炎は、外邪の一種である風熱邪が肺に侵入
慢性副鼻腔炎は、飲食の乱れや精神的なストレスなどにより生じた体の熱
が原因です。



副鼻腔炎の治療は、
炎症を鎮める漢方薬=黄連解毒湯、辛夷清肺湯など
鼻の通りを改善する漢方薬=葛根湯加川芎辛夷など
病巣の治癒力を高める薬=帰耆建中湯など

を使い分けます。

それぞれの体質があるため、全員に同じ漢方とはいかず、ほんの一例ですが、以下の漢方を検討することがございます。

○急性期の場合(強い炎症)
清熱をしっかり行うことが大切
辛夷清肺湯ー排膿散及湯

○後鼻漏など炎症が長引いている場合
葛根湯+桔梗、石膏、蒼朮など

○痰を排出する力が弱いような場合は、帰耆建中湯を検討します。

以上です。


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こんにちは。



誠心堂薬局船橋店 薬剤師関根です。



今回は、閉経間際の状態から妊娠することは可能なのかということについてお話ししたいと思います。


まず閉経の定義ですが、以下のように示しています。

女性のからだが更年期になり卵巣の活動性が次第に消えていき、月経が永久に停止した状態のことを閉経といいます。

閉経は、加齢により卵巣からのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が停止することで起こります。

閉経前の数年間は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少し始めて月経と排卵の頻度が変動します。
その後月経と排卵が停止し、自然な妊娠が不可能になります。

月経が停止した時点では、閉経と即判断をするのは時期尚早のようです。

1年間以上の無月経を確認してはじめて最後の月経であったことが判断基準になります。

また、まれにホルモン値での判断基準になりますが、「FSH(卵胞刺激ホルモン)」値40mIU/ml以上でE2値が20pg/ml以下になります。

また、医師の判断によるところがあり、乳房痛の有無内診で膣の粘膜が乾燥や萎縮して炎症を起こしていないかの確認も判断基準になります。

さらに、AMHと閉経の関連についてですが、今のところ分かっているところでは、閉経間際を予測するものさしとしては役に立ちそうだということが言われています。

AMHは抗ミュラー管ホルモンのことで卵巣予備能を表す指標ですが、

この値が0.10ng/ml減少するごとに早発閉経のリスクが増加する
(Elizabeth R Bertone-Johnsonら. Hum Reprod. 2018. DOI: 10.1093/humrep/dey077.)

という報告がされており、閉経まで妊娠が望めるかどうかについては、極めて難しいかもしれません。

上記の状態の方で妊娠を希望されている場合、漢方でも難しいことは変わりありません。

ただ、西洋医学とは違うアプローチができることはメリットです。

他の周辺症状(疲れやすさ、冷えなど)を考慮して漢方を選んで体質改善のためにしっかり服用していく。

血流はよくなり細胞へ絶えず安定的に血液を供給することができれば、眠っている発育細胞も活性化されることが予想されます。

その影響でAMHの数値があがるケースもございます。

そのため、漢方の服用が妊娠の可能性を広げる一助となればと思います。



以上です。


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こんにちは。

誠心堂薬局船橋店 関根です。

今回は、皮膚疾患でも相談の多い一つの乾癬についてお話したいと思います。

乾癬とは、
後天性の炎症性角化症です。

原因:不明ですが、多因子性疾患(環境要因と遺伝的要因とが合わさって発症する疾患)と考えられています。

分類:尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性関節炎、滴状乾癬、乾癬性紅皮症があります。
頻度的には尋常性乾癬がほとんどで、通常の皮膚の表皮のターンオーバーは28日周期ですが、この場合は、
ターンオーバーが約7日と短く異常に亢進しています。

治療は対症療法になります。
軽症:副腎皮質ステロイド、活性型ビタミンD3の外用、ナローバンドUVB療法やPUVA療法
重症:エトレチナート(ビタミンA誘導体)やシクロスポリン(免疫抑制剤)の内服、生物学的製剤(抗TNFーα抗体)を併用。

では、中医学的に考えるとどうなるのでしょうか?
原因は
「風・寒・湿・熱・毒」などの外因(環境等の要因)
素体不足(体質)・七情内傷(ストレス等)・飲食不節(食事の不摂生)、
肝腎不足の要因
が絡んでいると考えます。

皮膚症状から、
血熱(血中に熱がこもるもの)、
血瘀(血行不良で乾癬が悪化しやすい)、
血燥(皮膚が乾燥している)、
湿熱(身体に滞っている湿と熱によるもの)、
熱毒(紅みがあり、腫れや落屑がある状態)
などの体質が考えられます。


漢方薬は、病名だけでなく、乾癬の症状や状態(紅み、鱗屑、かゆみなど)、その人が持っている体質=「証」をみながら漢方を決めていきます。
漢方の例としては、
温清飲
当帰飲子
桂枝茯苓丸
などを検討します。

以上です。

ご参考下さい。

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