いやはや私は昔から3日坊主で・・・・この前書き込んだのはいつの事でしょう。
ま、それはさて置き そろそろ梅雨明けです。
”梅雨寒”に慣らされた身体は ほんの少しの暑さでも熱中症の症状が出てしまいます。
熱中症は「暑過ぎる」所で「汗をかき過ぎる」と起こります。
すなわち
①汗をかき過ぎて体内の水と電解質(ナトリウム、カリウムなど)が不足する『脱水症』
→めまい、立ちくらみ、食欲低下、こむら返り(軽度の熱中症)
②脱水症によって体温調節機能が失調した『高体温』
※ここで言う『高体温』とは、体温の抑制が効かず急激に体温が上昇(40℃以上)することです。
熱中症の重症度は『高体温』があるかどうかで判定されます。
『高体温』のある場合はより重症ですので早急に医療機関を受診する必要があります。
→軽度の症状に加えて、頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害、けいれんなど
逆に『高体温』が無い場合には、涼しい場所に移動して身体を冷やし、ORS(経口補水液)を少しずつ与えることで回復します。
もっと大切なのは熱中症を予防することです。
・十分な睡眠を取る
・食事(特に朝食)を必ず取る
・汗をかく前、かいたらすぐORS(経口補水液)で水分と電解質を補給する
※ご自分で作れるORS(経口補水液)
①基本レシピ:水1リットルに対して食塩3グラム(ティースプーン軽く1杯)、砂糖40グラム(カレースプーン軽く3杯)を加えたもの
②応用その1:100%グレープフルーツジュース500ミリリットルに水500ミリリットル、食塩3グラム加えたもの
③応用その2:①の基本レシピにレモンの搾り汁(または濃縮レモン果汁)適量加える。
※②③共に薄味に作った方が飲みやすい
さあ今年も暑くて長い夏がやって来ます。
暑気あたり、夏バテに効く漢方薬があります。
ご相談ください。
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更新日: 2015/07/09 |
いよいよ蒸し暑い梅雨の季節がやって来ます。
最近は特に「ワキ汗」対策グッズがテレビのCMなどで盛んに流れています。 何時から”汗”が嫌われるようになったんでしょう。 思えば子供の頃は頭から水を被ったように汗まみれになって遊んでいたのにね。 まあ、おっさんの汗は「加齢臭」だもの、仕方ないけれども。 ちなみに人間の体温は36~37度の間に常に保たれています。 暑いときには汗腺から水分を蒸発させ気化熱を奪って体温を下げます。 5月頃に熱中症が多いのは、急に気温が高くなった時に汗をかく機能が整っていないために体温調節が十分に行えないからなのです。 つまり暑いときに汗をかくって言うのは結構大切なことなのです。 とは言え確かに「ワキ汗」は気になりますよね。 そこで局所多汗症の方にお勧めなのが 薬局製剤の『皮膚剤26号(塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液)』です。 1日1回局所(ワキなど)に塗るだけで汗がピタッと止まります。 意外にお勧めですよ。 |
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更新日: 2015/05/20 |
現代医学は分析的な診断に優れています。しかし反面、検査数値の異常が無いと病気のカテゴリーから外れてしまいます。
ちなみに病院でお医者さんに言われたくない言葉は「歳のせい」「気のせい」だそうです。 まあ「歳のせい」はともかく「気のせい」と言うのは、東洋医学的に考えるとあながち的外れでも無いようです。 ご存知のように東洋医学における生理機能や病態は「気」「血」「水」の過不足や循環の乱れによって起こります。 特に春は「気」の乱れが顕著に現れる時期なのです。 ここで言う「気」とは、東洋医学では”生命力”とか”機能”とか”エネルギー”、あるいは体内の”気体(ガス)”を表していることもあります。 例えば気が動かなくなり溜まってしまう「気鬱」、現代医学で言うところの”ストレス病”に当たります。 或は気の働きが衰えて機能低下を起こす「気虚」は、消化器系だと”消化不良”とか”胃アトニー”など(脾・胃の気虚)に分類されます。 「腎(気)虚」は身体全体のエネルギー低下を、「肺(気)虚」は呼吸器系の機能低下を表しています。 また気の巡りが悪くなり気が滞る「気滞」では、不要な”ガス”が溜まった状態を表しているのです。 このように「気のせい」といっても色々な病態があり、漢方薬にはそれぞれに対応した薬方があります。 春の体調不良は「気のせい」であることが多いです。 どんな細かい症状にも原因と治療法はあるはずです。 お気軽にご相談下さい。 |
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更新日: 2015/04/06 |
前回の『三寒四温』 では気候の変化と自律神経失調症について書きましたが、今回はその②と言うことで春に起き易い体調不良について考えてみようと思います。
春というのは、寒かった冬が終わり身も心も緊張がなくなり、言い方を変えれば「だらけた」季節と言えるでしょう。 加えて新入生、新社会人は新しい環境、生活のリズム、人間関係などに揉みくちゃにされてしまいます。 春先に良く起こる体調不良には「胃腸の不調」「皮膚の不調」「心の不調」などがありますが、これらの体調不良の原因には多かれ少なかれ自律神経の失調が係わっているのです。 前回も言った通り『自律神経』というのは身体中にあり、日夜(休むことなく)生理機能を調節しているのですから、「この病名にはこの漢方」とか「この症状には○○湯」とか言えるわけがありません。 良いですか?勉強も大事、仕事も大事です。 しかし本当に大事なことは睡眠、ご飯、お風呂にウ〇コ(失礼!)ですぞ。 まず「睡眠」は二つの自律神経、すなわち昼間の交感神経と夜間の副交感神経のバランスを主っています。 きちんと「ご飯」を食べること(消化吸収)は消化器官を支配している自律神経系の働きです。 毎日「お風呂」に入ることで中枢神経(脳)がリラックスするばかりでなく、皮膚の血管、汗腺(自律神経系の支配)の働きを良くし、余分な水分を放出することで心・循環器系(これも自律神経系の支配)の負担を減少させます。 すると当然、毎日きちんと排便があるはずです。 これらをいい加減にすることが『自律神経失調症』の原因になるのです。 漢方薬(もちろん病院の薬も)は体調を回復させる過程の手段に過ぎません。 大事な事は・・・お分かりですね。それではまた。 |
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更新日: 2015/03/21 |
春がやって来ましたね。
縮こまっていた寒い冬から伸びやかな季節へと移って行く、何となくそわそわワクワクする季節です。 この時期は『三寒四温』と言って、暖かい日と寒い日が交互に来るが(4対3の割合で)徐々に春になります。 ただ今年はエルニーニョだか海水温の上昇やらで寒暖の差が激しいようです。 人間は外界の変化、即ち日々の気温、湿度、日照時間あるいは季節の移り変わりなどに『自律神経』で対応しています。 ですからこの時期、皮膚や粘膜、消化器官など自律神経に支配されている臓器にトラブルが起きやすいのです。 時どき「病院で自律神経失調症と言われた。漢方で治るか?」とか「良く眠れない、イライラしてのぼせる。自律神経だと思う」とか言われる方がいます。 まあ確かに「自律神経」は体中の皮膚、血管、内臓、などに分布していますので、体調不良を”自律神経失調”と言い換えても間違えと言う訳ではありません。 ただ『自律神経失調症』という表現は少々安易に使われ過ぎているようです。 もちろん春は”木の芽時”と言って、漢方の三要素「気・血・水」のうち「気」の動きが活発になりますのでストレス性の症状、不安、イライラなどが起きやすい季節でもあります。 漢方の良い所は、一人の病人に対して、一つの症状に対して色々な切り口があるという事です。 現代医学の治療も生かしながらご本人の体調を整える方法を提案させて頂きます。 どうぞお気軽にご相談下さい。 |
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更新日: 2015/03/18 |