
春というのは、寒かった冬が終わり身も心も緊張がなくなり、言い方を変えれば「だらけた」季節と言えるでしょう。
加えて新入生、新社会人は新しい環境、生活のリズム、人間関係などに揉みくちゃにされてしまいます。
春先に良く起こる体調不良には「胃腸の不調」「皮膚の不調」「心の不調」などがありますが、これらの体調不良の原因には多かれ少なかれ自律神経の失調が係わっているのです。
前回も言った通り『自律神経』というのは身体中にあり、日夜(休むことなく)生理機能を調節しているのですから、「この病名にはこの漢方」とか「この症状には○○湯」とか言えるわけがありません。
良いですか?勉強も大事、仕事も大事です。
しかし本当に大事なことは睡眠、ご飯、お風呂にウ〇コ(失礼!)ですぞ。
まず「睡眠」は二つの自律神経、すなわち昼間の交感神経と夜間の副交感神経のバランスを主っています。
きちんと「ご飯」を食べること(消化吸収)は消化器官を支配している自律神経系の働きです。
毎日「お風呂」に入ることで中枢神経(脳)がリラックスするばかりでなく、皮膚の血管、汗腺(自律神経系の支配)の働きを良くし、余分な水分を放出することで心・循環器系(これも自律神経系の支配)の負担を減少させます。
すると当然、毎日きちんと排便があるはずです。
これらをいい加減にすることが『自律神経失調症』の原因になるのです。
漢方薬(もちろん病院の薬も)は体調を回復させる過程の手段に過ぎません。
大事な事は・・・お分かりですね。それではまた。