いやあ年末は忙しないですね。
トピックスを書くのも儘なりません。
さて前回は、身体の熱産生は「筋肉」と「内臓」で行われており、その比率は2:8だという事をお話ししました。
熱産生全体の80%は内臓で行われており、特に肝臓や胃腸などの消化器官がその60~70%を占めています。
東洋医学の古典『霊枢』には「怒れば肝を破る」「思えば脾を破る」とあります。
つまり怒ったりイライラすると「肝」が悪くなり、思い悩んだりクヨクヨすると「脾」が悪くなるということです。
ただしここで言う「東洋医学における肝」には現代医学の”肝臓”の事だけでは無く、精神的な部分も含まれています。
また、「東洋医学における脾」は胃や腸など消化器系全体を表しています。
以前「自律神経」シリーズで述べた通り、内臓の働きは「自律神経」によって調節されています。
精神的なストレスや季節の変化、急な環境変化は自律神経に影響を与え、「肝」や「脾」の機能を低下させ、引いては「体調不良」「低血圧」「不眠」「冷え症」などを発生させるのです。
健康管理は「無理なく」「いつも通りに」「楽しく」を心掛けて下さい。
それでも駄目なら漢方薬も鍼灸もお役に立つと思います。
では今年はこの辺でおしまいです。
来年が良い年でありますように。