春になると色々な不定愁訴(お悩み)で来店される方がいます。
「貧血なんですが」というお客さんでも色々な症状があるようです。
例えば
①立ち上がるときクラクラする。
②元気が出ない、朝起きられない。
③顔色や爪の色が悪い。
さて、①は「脳貧血」あるいは「起立性低血圧」という症状で、医学的な貧血(赤血球や血色素の量が少ない)とは異なり、いわゆる「自律神経失調症」に含まれます。漢方的に言うと「気」と「血」の病です。
②は「低血圧」という症状で、漢方的に言うと「虚証」と考えます。
③はおそらく「貧血」ですが、他の臓器の疾患が隠れている可能性もあります。漢方的には「血虚」と考えます。
逆に「血」の鬱滞または過剰によって「生理痛が酷く、精神的なイライラが起こる」ことがあります。
これは「瘀血」と言われ、様々な疾患の原因になります。
西洋医学的な病名は、必ずしも漢方薬の適応を正しく表現してはいないのです。
相談される場合、個々に感じている「症状」を出来るだけ自分の言葉で伝えて下さい。
病院で聞いた病名は参考に過ぎないのです。
ゆっくりお話を聞いて「漢方的な病態把握」を行い、貴方に合った「薬方=治療法」を提案させていただきます。
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更新日: 2017/04/03 |