胃や腸などの消化器官も自律神経に調節されています。
そして前回お話しした通り、自律神経は脳や脳幹にコントロールされているのです。
例えば、私たちは旅行に行ったり誰かと会っていると「便秘」になりますよね。
これは環境の変化(旅先)や対人関係が脳にストレスとして作用し、自律神経に影響を与え腸の動きが抑制され「便秘」になるのです。
当然、腸の動きが亢進すると「下痢」になったりもする訳です。
また、こういったストレス無しに日常的に便秘が続くものを「習慣性便秘」と言います。
腸の出口(肛門)には”括約筋”という筋肉があり、直接脳に随意的に(自分の意志で)便意のコントロールをしています。
つまり「ここではいかん!トイレは後で、我慢我慢!」と働く機能があるのです。
朝起きられない、朝ごはんを食べない、トイレに行く時間が無い、しかたない我慢我慢!とやっていると、いつの間にか習慣性便秘になってしまうのです。
最近では小学生(特に女子)にもかなりの割合で習慣性便秘がいるようです。
治療法は
①食事や運動を含む生活習慣を改善する
②適切なお薬(症状に合った便秘薬、便秘薬以外のもの)をきちんと服用する
ことです。
人間に元々備わっている機能を生かして、より健康な生活を楽しみましょう。