女性ホルモンには骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。
閉経後は女性ホルモンの分泌が低下するため、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える力が弱まり、骨密度が急激に減少しやすくなります。
骨密度が減ると骨粗しょう症になりやすくなります。
農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所と浜松医科大学が、温州みかんをよく食べる閉経後の女性が骨粗しょう症になりにくいことを突き止めたと発表しました。
温州みかんに多く含まれるβ-クリプトキサンチンという色素が血液中の濃度が高いと骨粗しょう症の発症リスクが約9割低下するらしいです。
調査開始時に骨に問題がなかった閉経女性187人を対象に、温州みかんを毎日4個程度食べていた高濃度群は62人中1人しか骨粗しょう症にならず、毎日1個食べるか食べないかという低濃度群は、62人中9人が発症したという結果となったようです。
また骨粗しょう症の発症リスクの低下以外にも血中β-クリプトキサンチン濃度が高い人ほど、肝機能障害や動脈硬化、インスリン抵抗性など生活習慣病のリスクが低いことが明らかになったとか。
1日にみかん4個、それも毎日って結構きついですね。
しかもみかんって体を冷やすから、冷え性の人が毎日4個も食べてたら、骨粗しょう症は防げてもそれ以外の何かが起こりそうな気がします。
ただ、みかんの皮を剥かずに焼いてから食べると、体を冷やさないし、甘味が増して美味しいので、食べ方を工夫するとカバーできそうです。