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 朝夕、秋の冷気を肌に感じる季節となりました。お変わりありませんか?
 先日、大人型・カサカサのアトピー性皮膚炎の方から相談がありました。ご本人の主訴は、「咽がムズムズすると咳込んで苦しい」からと、咳止めを求めにいらっしゃいました。アトピーの訴えは有りませんでした。「今年の夏の暑さで冷飲食が多く、8月末頃の台風後、急に涼しくなった所で体調を崩し、何もしたくなくて、鬱々としていた。その為か、風邪を引いたつもりはないが咳が治らない。」と、便秘ぎみで、空咳なので「B湯」と、夏バテ気味、無気力に対し「H湯」の原末錠剤を同量含む様にと差し上げました。
 一週間後、たまたま昼食中に隣り合わせると、「咳はすぐに止まり、皮膚も潤って痒くなくなった」と。「食事中に聞きにくいんだけど…勉強のために教えて…」と便秘はどうだったと聞けば、ア、ソレソレ、変なんですヨネー 「一本ストンです!」 と(笑)
 変でも何でもないのです。五行説の理論通りです。

 秋は肺の主(つかさど)る(中心として働く)季節。「肺は皮毛を生じ、鼻を主(つかさど)り、 其れ天にあっては(乾)燥と為し、色にあっては白と為し、変動にあっては咳と為し、志(心の方向)にあっては憂(鬱)と為し憂は肺を傷(やぶ)る」と『素問』に記述されています。

食養生としては、
便秘に大根・白菜・さつまいも・白木耳(しろきくらげ)
咳に梨のホットジュース・焼き銀杏・焼き大蒜(にんにく)・刀豆(なたまめ)・紫蘇の実
精神不安に百合根・つばめの巣・蜂蜜など


生活養生としては、秋の澄み切った青空を見上げ、深呼吸して、早く帰宅。
湯気の上がるお鍋料理で潤い。ゆっくり湯船に浸かるお風呂で心身共に緩めて、
早寝を心がけましょう。


 また、大腸の働きは「伝導の腑」と言われる通り、 分離した濁(だく)を受け取り、 水分を膀胱に、固形物を大便として排泄します。大腸はその水分量によって下痢・軟便・便秘等の排泄異常をおこします。
 肺は大腸と表裏関係にあり、咳や鼻アレルギーとも関連があるし、皮膚のアトピー炎症とも関係があります。その為に、便秘が治って大腸の働きが正常になると咳も止まり、肌も潤って便秘と咳と皮膚病が一度に治ってしまう訳です。

(漢方薬名はそれぞれ個人差があるので伏せました!)
小池 加能 拝  

『合格運アップに効く漢方 心と体の健康あってこその合格』
  株式会社 東京玄文社 A5版 124ページ  定価(本体1380円+税)
   ISBN 978-4-905937-12-8 C0047 ¥1380E

著者 小池 加能  


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