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~あきらめないうつ病 漢方薬の役割~
うつ病は「心の風邪」?
うつ病は、誰でもなり得るということからか「心の風邪」と良くいわれますが、決してそんな生易しいものではありません。
「心の骨折」それも人によっては、「重症の骨折」だ。
風邪ならお薬を飲んで養生すれば簡単に完治します。
ですが、「うつ」はそう簡単にいかないのが現実です。ただし、必ず治る病気だと思っています。
いろいろなハードルを乗り越えて復活して行く姿は「戦い」そのものですが、良くなっていくものです。
例えるなら、
「心の骨折」それも人によっては、「重症の骨折」であることもあります。
「うつ」を根治させる
ある程度、治療すれば治ったように見えますが、必ず「リハビリ期間」が必要になります。
例えば、 レントゲンで骨折は治っていても、全速力で走られないようなものです。
うつが、あたかも魔法にかかった如く、簡単に治ったというような報告や広告を目にする事もあったように思いますが、そんな魔法はありません。
もし、いとも簡単に治ったのなら、それは、「うつ」が治ったのでなく、ただ単に、「気分の落ち込み」がなくなっただけと思われます。
「うつ」に向き合って、そして根治させるには、経験上、漢方薬単独だけではかなり難しいと思っています。
ただし、軽度の気分の落ち込みやストレスから来るような不眠、動悸、胃腸障害、便秘や下痢、不安感・・・
そういった症状には漢方は有効であると思います。
「うつ」と言う事になると、基礎工事の意味合いで漢方薬、そして、状況に応じて、専門家のお薬を必要最小限。さらには、カウンセリングはあった方が良いと考えています。
社会復帰を目指す
私の所では、その方に応じた漢方薬と、針治療しながらカウンセリング効果も期待して面接し、病院のお薬を必要最小限服用してもらっているケースが一般的です。
調子が良くなってくると、安心せず、そろりそろりと、まず、病院のお薬を減薬します。
もちろん、医師と相談しながら体調と相談しながらになります。
それほどまでに、デリケートに扱いながら、社会復帰を目指すのです。
あなたのケースはどのような状態でしょうか?
軽度のストレスから来るものなら、漢方薬で対応できます。
少し、難しい状態になってくると、漢方薬と併用する治療が必要になります。
自分で相談に行けない人は、まず、ご家族だけでも相談に行かれる事をお薦めします。
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福田 佳司先生 -
- 1962年奈良県生まれ
- 奈良県立畝傍高校卒業
- 京都薬科大学薬学部卒業
- 明治針灸柔道整復専門学校卒業
- 元京都薬科大学講師、長尾泰爾氏に師事し浅田流折衷派細野一門の漢方を、セミナーなどにて伊藤清夫氏らより古方を矢数道明氏らより後世方を学ぶ。
- 経絡治療学会に参加して経絡針治療を研修し、谷口中庸氏に師事して針灸奇経療法を学び、平成9年 地元奈良にて開業し現在に至る。