≪生姜(ショウキョウ)が含まれているもの≫
- 桂枝湯(けいしとう)
- 葛根湯(かっこんとう)
- 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 香蘇散(こうそさん)
- 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
- 温胆湯(うんたんとう)
- 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
- 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
など
生姜(ショウキョウ)は熱帯アジア原産の多年草で、草丈は50~70cmです。地下に肥大した地下茎を持ち、そこから鞘状になった葉の基部が茎のように地上に伸び、左右2列に葉をつけます。地下茎は8~10節に分かれています。温帯地方では通常花は咲かず、冬期10℃以下になると腐敗します。生薬としては、ショウガ科ショウガの根茎を用います。生のショウガが「生姜」、そのまま乾燥したものが「生乾姜」、蒸したり石灰をまぶして速やかに乾燥したものが「乾姜」です。下記のように、乾姜の配合されている漢方処方があります。
≪乾姜が含まれているもの≫
- 胃苓湯(いれいとう)
- 温経湯(うんけいとう)
- 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
- 延年半夏湯(えんねんはんげとう)
- 黄連湯(おうれんとう)
- 苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)
など
インド、東南アジア、中国、アフリカ西部、中央アメリカ、日本、西インド諸島(特にジャマイカ、プエルトリコ)など世界各地で生産されていますが、薬用の大部分は中国からの輸入に依存しています。
体を温め、新陳代謝機能を高める作用をもちます。主成分のジンギベロールは血小板の凝集を妨げます。また、軟骨を破壊する酵素の生成を抑制する効果も認められています。芳香辛味性健胃、食欲増進、発汗などに効果があります。
漢方薬局の正確な使い方として寒邪を去り、主に脾胃を温め、腎の陽気を補うように使うと効果も絶大でしょう。